この壁を崩すのは田口

　大晦日、田口良一(ワタナベ)が挑むWBA世界ライトフライ級タイトルマッチ。その王者アルベルト・ロセル(ペルー)が24日、ワタナベジムで公開練習を行なった。

　リラックスした様子を伺わせるロセルは「日本の寒さに戸惑ったが、今は慣れました。10月から練習を開始して体調はとても良いしコンディションも仕上がっている」と好調をアピール。「自分の国以外でタイトル戦を行うことは大きなチャンスだと捉えているし責任も感じている。自分はペルー初の世界王者、できるだけ永くベルトを保持したい」と続けた。

　自身の長所を「スピードとラウンドを重ねるごとに調子を上げていくこと、そして経験も豊富だ」としたロセルは田口に対し「背も高いし良い選手だと思う。私はこれまでも背が高い選手とは何度も戦っているので、彼にはしっかりと調整してリングに上がって欲しい」と労った。

　ロセルは「早いラウンドで終わらせたいと思っているが、12ラウンドに備えた練習もしてきた。私は勝利にこだわります」と語り会見は終了した。公開練習でロセルは、入念なシャドーとロープを行い、サンドバッグを叩いて練習を終えた。