いよいよ大詰め

2階級落としての復帰戦がWBC世界ライトフライ級タイトル挑戦となった、八重樫東と初タイトル挑戦としてOPBFスーパーライト級王座決定戦に挑む松本亮が、所属する大橋ジムで20日、公開練習を行なった。

　練習前の会見で八重樫は「今回は怪我もなく順調にここまで来ている。当初、前回のダメージが心配だったが問題ありませんでした。フライ級に比べると減量が壁にはなるが、年齢的にも経験を活かして調整していきたいです。打ち合いが期待されると思うが、その前にボクシングをしっかりとやって勝ちたい」と意気込みを語った。

　大橋秀行会長が「ダメージを心配していた八重樫が、「ラップ音が聞こえる」「鈴の音が聞こえる」と話していて心配したが、原因は隣の犬だったので安心しました」とエピソードを披露すると八重樫は「本当に怖かったです」と苦笑い。今回のテーマについて八重樫は「出し切ることです。出し切って負けたのであれば仕方ないです。出し切れば勝てると思う」と改めて意気込みを語った。

　12戦全勝中で、初のタイトル挑戦となる松本亮は「東洋を獲って、それを切符に早く世界に挑戦したいです。打たせないで打って、無傷の顔で新年を迎えたい。初めてのタイトル戦になるので、しっかり勝って世界を目指します」と意気込みを語った。大橋会長は「今回の試合は、世界を獲るためという位置づけ。同期の尚弥に早く肩を並べさせたい」と心境を語った。

　この日、八重樫と松本は、シャドー、バッグ、ミット打ちで汗を流したが、急遽、土居トレーナーのトレーニングが追加され、全てを出し切った。