赤穂亮が登場

　ダブル世界戦が行われた横浜国際プールのリングに22日、赤穂亮(横浜光)が登場。バンタム級10回戦の試合に臨んだ。

　キレのある動きで、コンパクトにパンチを繰り出した赤穂が計4回ダウンを奪って勝利した。仕留めにかかる時に力みがなかった赤穂は、バンタム級に体も馴染んだように見えた。再三ダウンを奪ったが、相手選手がカウントされている間、ニュートラルコーナーでスタンバイしながら、セコンドの指示を仰ぎ、深呼吸する姿は成長を感じさせた。

　控室に戻ったガルシアは「赤穂は想像していた通りの体力とパワーがあって、強い選手だった。特に左フックが効いた。強い気持を持ち続ければ、きっと世界チャンピオンになれると思う」と、赤穂を称えた。

　快勝した赤穂亮は「今日は、丁寧にできたと思います。途中、セコンドから「ケンカするな」の声も聞こえて、ムキにならずに試合を組み立てられたと思います。以前からアジア圏外の選手とやりたかったというのもあったが、今回は別の意味でも大事な試合でした。17才から続けてきた仕事を辞め、新たにトレーナーとなった北原将夫トレーナーと組んで初めての試合でした。今まで経験したことのない、全て管理された練習をしてきました。日本では、岩佐選手しかモチベーションが上がる選手がいないし、1日も早く海外に出てやりたいですね。4団体の中でも亀田選手とやってみたいですね。佐藤選手にタイプが似て一番相性が悪いでしょうね」と世界再挑戦に意欲を見せた。