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[動画・調印式]2014.10.20

山中「強さを証明する」

  明後日22日に東京・代々木第二体育館で開催されるWBC世界バンタム級タイトルマッチに先立ち、20日に都内のホテルで調印式と記者会見、ルール・ミーティングが行われた。7度目の防衛を目指す「神の左」山中慎介(32=帝拳)は「自分でも成長を感じている。KOで勝って強さを証明する」と意気込みを口にした。挑戦者のスリヤン・ソールンビサイ(25=タイ)も「明後日、ベルトは私のものになる」と自信をみせた。
※山中対スリヤンは22日(水)午後7時56分から8時54分まで日本テレビ系列で放送予定。
チャンピオンの風格あり。
 立会人のフランク・クイル氏の挨拶が終わり、両陣営がグローブ・チェックに入ると、それを待っていたかのように挑戦者側がクレームをつけてきた。「公平を期するために山中と同じ黒色がいい」とスチャート・マネージャーが要求したのだ。しかし、色違いのグローブを着用することが契約書に明記してあることを知ると、スリヤン陣営は青色グローブ着用に合意、悶着は5分程度で片がついた。会見に移り、この件に関する感想を求められた山中は「早く終わってくれないかなと思っていた」と苦笑いを浮かべた。「最高のトレーニングを積んできた」と話す山中は、バンタム級リミットまで残り500グラム程度と減量も順調の様子だ。5連続KO防衛中とあって「神の左」が警戒されることは間違いないが「右をうまくつかいたい。でも、いまさら隠す必要もないでしょう。記録(具志堅用高氏に並ぶ6連続KO防衛)は意識しないが、KOは意識している。いい内容で勝ち『バンタム級では山中がナンバー1』という試合をする」と断言した。
気迫のスリヤン
 これに対しスリヤンは会見の間もガムを噛んだままで、小さな熊の縫いぐるみを手にするなど落ち着きがない様子だった。それでも試合のことになると「ボクサー人生のなかでも最もハードなトレーニングをこなしてきた。絶対に勝ってチャンピオンになる」と意気込んだ。実際にスリヤンはジョムトーン・チュワタナやターサク・ゴーキャットジムらサウスポーの同胞を相手に山中対策を練ってきたという。山中がKO宣言をしていると話を振られると「その前にこちらがKOする。山中が素晴らしい選手であることは認めるが、私の方がもっと優れている。もちろん勝つ自信はある」と、こちらもKOで王座奪取を誓った。戦績は山中が23戦21勝(16KO)2分、元WBC世界スーパーフライ級王者のスリヤンは43戦37勝(16KO)5敗1分。
注目の一戦は10/22
 試合はWBCルールに則りノー・スリーノックダウン制が採用され、4回と8回終了時には途中採点が公開される。レフェリーはローレンス・コール氏(米)が務め、ジャッジはマルコム・ブルナー(豪)、デビッド・サザーランド(米)、ジャック・ウッドバーン(カナダ)の三氏が担当する。
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