税理士ボクサーがデビュー

　東大卒の税理士ボクサー、柏野晃平(川崎新田)が17日、後楽園ホールで開催された「ホープフルファイト16」でプロデビューを果たした。

　アマチュアでは27戦19勝のキャリアを持つ柏野だが、初戦の相手は23戦13勝のベテラン、ペットサイファー・ルークメーラムプーイジム(タイ)。試合を終えた柏野に話し聞いた。

　小柄なタイ人選手を迎えたサウスポーの柏野は、立ち上がりからスピードを生かした出入りのスタイルで右ボディ、左ストレートを的確にヒット。2R、コーナーにタイ人を追い込みラッシュを仕掛けスタンディングダウンを奪うと、再開直後にもプレスをかけ、カウンターの左で再びダウンを奪いデビュー戦KO勝利を飾った。

　リング上で「嬉しいです!注目されてプレッシャーはあったが、ボクシングは自分へのチャレンジ。遅いデビューだとは思うが、まだ伸び代はあると思ってます」と挨拶を終えた柏野は控室に戻り「冷静に行くつもりが、途中で考えすぎて止まってしまいました。顔面にはあまり貰っていないが、ボディは何発かもらってしまいました」と試合を振り返った。10ヶ月前から練習を始めたという柏野は「まずは身体づくり。階級を上げるか、下げるか検討しています。良い経験ができたので、これからもっと密な練習をしていきたい。仕事とボクシング、メリハリをつけてやっていきます」と抱負を語った。最後に柏野は「有給休暇の届けは出したが、心配なので明日は出社します」と爽やかな笑顔を見せた。