5月7日 BODYMAKERコロシアム
IBF世界フライ級
タイトルマッチ12回戦
王者
アムナット・ルエンロエン(タイ)
VS
世界2階級王者
IBF世界同級8位
井岡 一翔(井岡)
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IBF世界ミニマム級
タイトルマッチ12回戦
王者
高山 勝成(仲里)
VS
IBF世界同級10位
小野 心(ワタナベ)
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真紅のベルトを手にするのは

 この3年間でミニマム級でWBC・WBAを、ライトフライ級でWBAと2階級制覇した井岡一翔(25)が、フライ級で念願の3階級制覇に挑む。
 王者アムナット・ルエンロエン(タイ)は、アマチュア時代に井岡を破った実績を持つ、プロ戦績12戦全勝(5KO)の34歳。長いリーチを活かした的確なパンチで、アウトでインでも戦える選手だ。かつて強盗と窃盗の罪で25歳の時に15年の懲役刑に処されたアムナットは、犯罪者更正施設でボクシングを始めると、2007年にタイ国内大会で優勝して特赦を受け、服役2年半で釈放。2008年にはバンコクで開催されたキングスカップで井岡一翔を準決勝で破り優勝し、2008年の北京オリンピックでは準々決勝まで勝ち進んだ。
 その後2012年5月にプロデビューし、IBFアジアフライ級王座、IBFパンパシフィックフライ級王座を続けて獲得。IBF世界ランク入りすると、今年1月にIBF世界フライ級王座決定戦を前東洋太平洋フライ級王者のロッキー・フェンテス(比)と争い大差判定勝ちを収め、タイで世界王座奪取の最高齢記録となった。今回の井岡戦が初防衛となる。
 アマチュア時代に一度苦杯をなめた相手、そして井岡家念願の3階級制覇がかかるこの試合、25歳には背負うものが多い。しかし、井岡は静かにそして着実に夢へその手をかける。

 昨年、日本に復帰したIBF世界ミニマム級王者、高山勝成(30=仲里)が元東洋太平洋ライトフライ級王者の小野心(31=ワタナベ)を迎え2度目の防衛戦に臨む。
 高山は2005年4月にWBCを、翌年11月にWBA暫定王座を獲得。2007年4月に正規王者の新井田豊(横浜光→引退)と統一戦を戦うも判定2-1で敗れ王座から陥落し、結果的にこれが日本人選手と最後の試合となった。

 移籍を繰り返した高山は、2009年11月に日本ボクシングコミッションに引退を届け出、翌年からフィリピンのALAプロモーション傘下で海外に進出。フィリピン、南アフリカと海外のリングを彷徨いながらも、昨年3月にメキシコでIBF世界ミニマム級王座に挑戦し見事判定で勝利、日本人初の3団体制覇を達成した。同年、日本に復帰した高山は12月に初防衛をはたし、実に7年ぶりの日本人対決として小野と拳を交わすこととなった。残る一つ(WBOタイトル)の制覇に燃える高山。今回の試合を通過点として内容を重視した戦いに臨む。
 記録づくしとなる5月7日のダブル世界戦。リングに立つ選手たちに意気込みを聞いた。

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