2028年に米国ロサンゼルスで開催される「ロサンゼルス五輪2028」では、ボクシング競技が除名される可能性がある。
オリンピックで行われる各競技には、IOC(国際オリンピック委員会)が承認したInternational Federation(国際連盟=以下、IF)と呼ばれる統括団体が存在する。東京五輪前までは、IBA(国際ボクシング協会)が、ボクシングのIFの役割を果たしていたが、2020東京五輪と2024パリ五輪は、IOCがIBAをIFとして承認せず、特別な対応でボクシング競技が開催された。しかし、IOCは既に、ロサンゼルス五輪2028では、IFがなければボクシングを除名することを決めている。このため、欧米諸国などが中心になって、新たに「ワールドボクシング」という団体を立ち上げ、五輪競技としてボクシングが存続できるよう、IFの承認を得るための準備を進めている。
そうした中、日本のアマチュアボクシングを統括している日本ボクシング連盟(第14代会長:仲間達也)は18日、都内で会見を開き、IBA加盟国からの脱退はせず、「ワールドボクシング」に加盟することを検討することを発表した。ワールドボクシングへの加盟は、早ければ今年11月初旬に行われるワールドボクシングの総会で承認される。
7月に行われたアスリート委員会では、選手から「オリンピックに出場したい」という強い要望があったことが伝えられた。その一方で、IBAが開催する「世界選手権」など国際試合への出場の機会を減らすことは避けたいのも事実。日本ボクシング連盟は、難しい舵取りが要求される。
そんな中、日本ボクシング連盟は、9月21日から27日まで開催されるワールドボクシング主催の国際大会に、日本代表男子3名と女子5名を派遣することを決めた。
ボクシングがロサンゼルス五輪2028で存続するか否かの判断は、来年3月までに決定する。