東京オリンピック2020に向けて準備を進めているボクシング競技日本代表選手団を対象に公開されているオンライン講座の第6回目が23日、特別講師に元WBC世界バンタム級チャンピオンの山中慎介氏を迎えて「プレッシャーに打ち勝つ」をテーマに行われた。シリーズで実施されているこの講座は、日本ボクシング連盟が選手のモチベーション管理とレベルアップをサポートするために用意したもので、参加した選手達からも毎回好評を得ている。
【堤 駿斗】山中選手の講義を聞いて、自分の悪い試合展開をイメージすることも大切だなと思いました。これからアマやプロになった時の試合に意識して臨みたいと思います。
【成松 大介】私が帝拳ジムに初めて出稽古に行った時、山中さんは日本ランカーでした。それから日本チャンピオン、世界チャンピオンとレベルを上げていく中、ジムで変わることなく穏やかで気さくな山中さんを見て、やはりたくさんの人から応援してもらえる人とはこういう人なんだなと感じました。プレッシャーに対する考え方で緊張を受け入れ慣れさせていくという考えはとても共感できました。
【岡澤 セオン】名チャンピオンからのとても貴重なお話を聞くことができて勉強になりました。特に、良いイメージだけでなく悪いイメージもしておくことが平常心につながると言うお話を聞き、自分も取り入れようと思いました。また、自分達選手とコミュニケーションの時間を多く取ってくださり、ありがたく、光栄でした。これからもアマチュアボクシング界の活動にもお力添え頂けたら嬉しいなと思いました。
【森脇 唯人】山中慎介さんのお話を聞いて凄くモチベーションが上がりました! 環境に感謝して練習頑張ります。
【梅村 錬】今日の山中さんのお話を聞かせていただき緊張をどうするかではなく、経験の中で緊張に慣れていき、その対応の仕方を学ぶ方法があるということ。現役時代「ゴッドレフト」という異名を持つ山中さんのパンチの打ち方、足を意識した上半身への力の伝え方や練習方法など、貴重なお話を聞くことができ良かったです。最後はコーチなどの意見を聞くのももちろんですが、長所も短所も自分で理解し、工夫して修正し、結果に繋げていくというのが、理解し易かったです。自分も今の期間にしっかり自分を見つめ直し、短所を直し長所を伸ばしていきます。
【並木 月海】今回お話を聞いて感じた事は、やっぱり自分の意思をしっかりと持ち、考えて行動する事が必要で大切だと思いました。一人一人戦い方も違ければ試合前のメンタルも違う。でも、なにより自分のルーティンや、やって来た事。周りで応援してくれている方々への感謝などでプレッシャーに打ち勝つ事は出来るという事が分かりました。 自分もしっかり意思を持ち、周りに感謝しながらボクシングをやって行きたいと思いました。
【入江聖奈】悪い方の想像もしておくというメンタルコントールがとても参考になりました!!
【濱本 紗也】中々聞く事の出来ないお話や、具体的なアドバイス、メッセージをいただく事ができ、モチベーション維持に繋がりました。
【鬼頭茉衣】本日の山中さんのオンライン講義で最も勉強になったことは「悪い点もイメージする」です。山中さんはどんな試合も、緊張してしまう性格だそうですが、自分をうまく動かすために試合前は"良いイメージと悪いイメージをするそうです。私の場合は毎試合、良いイメージをするよう心がけていたのですが、逆にそれを強く思うがあまり、意気込み過ぎて空回りしてしまうときがよくあります。とくに、前回のアジア大会ではそれが顕著に現れました。私の持ち味はどんどん前に出て攻めることなのですが、それを意識するあまりDFをが疎かになってしまい、入り際にカウンターを合わせられてしまいました。私が負ける典型的なパターン(アウトボクシング、カウンターに弱い)でした。もし、悪いイメージをしっかりとしていて、自分が負けるパターン、苦手なパターンをしっかりと想定できていたら、もう少し対応ができたのではないか、と感じますし、過去の講義で村田さんが仰ってた、「練習でやったことしかでない」のように、練習通りの動きができたのではないかとも思います。ただ私の負けは、あの時何度やり直しても同じように負けるでしょうし、ただただ実力の差があっただけです。あの負けに全くの異論はありません。ただ、一つの考え方として、山中さんの考え方はとても勉強になったということです。これからスパーリングや試合など、勝負時にはぜひ良いイメージだけでなく、悪いイメージも想定してやってみたいなと思います。非常に有意義な時間、貴重なご意見をお伺いでき、大変嬉しく思います。
次回は5月24日(日)17時〜当連盟スポーツ科学委員である、寺中氏の「フィジカル強化」講義が行われる。