大学ボクシングといえば、団体生活、そして団体戦が特徴だ。そのプレッシャーは、プロボクシング界の人気者だったクレイジー・キム（法大OB→ヨネクラ）に「駅伝のように独特だった」と表現させたように、個人戦とは大きく異なるものだと、経験者たちは口をそろえる。
そんな舞台でここ9年間に、7度も日本一に輝いた「最強校」が東京農業大学である。その主将を務めた華井玄樹は、今季、一度も勝てない大スランプに陥った。レギュラーからも外されてしまった苦悩の中、「最強」を継ぐとはどんなものだと感じたか。長き選手生活を終えたばかりの、華井に尋ねた。
続きを読む>>