近藤明広は2007年度全日本ライト級新人王を獲得。日本ライト級12位にランクインするも、上位ランカーとの対戦機会に恵まれず、日本ランキングを一気に駆け上がる事は出来ずにいた。
高校・大学とアマチュアボクシングで活躍。高校時代にはインターハイ長崎大会で準優勝の実績を残している。ジャブ・ワンツーを軸とするボクサーファイターであるが、時として近藤の綺麗なボクシングは一旦リズムを狂わされると危機に直面する場面もあるが、そのスタイルに嵌れば豪快なKOシーンを演出する事も…。その真骨頂となったリングは8月1日、近藤が王者・三垣龍次(M・T)に挑んだ国内最高峰の舞台“日本ライト級タイトルマッチ”である。
このタイトルマッチは、開始のゴングから終了のゴングが鳴らされるまで要した時間は僅か1R45秒。王者・三垣は初防衛戦の緊張からか、近藤のランキングが日本ライト級8位と格下と侮ったのか、三垣は先手を奪う仕草を見せず、逆に挑戦者である近藤が積極的にジャブを繰り出すと右ストレートが三垣のテンプルにクリーンヒット。一瞬膝が落ちる三垣に対し近藤が一気呵成に攻め掛かかり、三垣にワンツーを浴び続けるとレフェリーは試合をストップ。まさに近藤のジャブとワンツーを主体としたボクシングスタイルが凝縮された45秒の王座奪取劇であった。
45秒での日本王座奪取は日本ライト級タイトル史上最短記録である。しかし最短記録以上に近藤は大きな勲章を掴んだ。所属する日東ジムは創設80年を超える日本古参のボクシングジムであり、これまで数多の名ボクサーを輩出してきた伝統あるジムである。この日東ジムに近藤は実に53年振りとなる日本王座戴冠を成し遂げ、日東ジム歴戦の勇士達と肩を並べたのである。
12月19日、近藤は日本ライト級王座初防衛戦を戦う。奪取よりも守る事が難しいと言われる初防衛戦を如何に戦い、そして日本王座を守るのか。近藤の背中にはこれまで日東ジムを支えて来た多くの勇士達が後押しをし、初防衛の戦いを共に挑む事であろう。近藤明広は日本ライト級王座を奪取し、そして日東ジム戦いの歴史を背負い、一回りも二回りも大きく成長し、初防衛戦に向けてその拳を研ぎ澄ます!!
階級:ライト級
所属:日東ジム
デビュー:2006.5.22
通算戦績:13戦12勝(6KO)1敗
生年月日:1985.4.3
身長:173cm
血液型:B型
出身:埼玉県加須市
特技・趣味:野球
スタイル:右ボクサーファイター
主な戦績:第53回全日本ライト級新人王,第55代日本ライト級王者
最近3試合の試合結果
2009.8.1 後楽園ホール
日本ライト級タイトルマッチ10回戦
三垣 龍次(M・T)
1R 45秒 TKO勝ち
※日本ライト級王座奪取
2009.3.13 後楽園ホール
60.0kg契約オープン8回戦
塩野 翼(角海老宝石)
6R2分27秒 負傷判定勝ち
2008.9.10後楽園ホール
60.0kg契約オープン8回戦
本橋 正行(五代)
7R2分23秒 KO勝ち
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