注目:前回、世界戦5戦目にして初の判定決着となった井上尚弥のスーパーフライ級3度目の防衛戦。序盤、両拳を打撲しながら随所にテクニックを見せて大量リードを奪うと最終12回にダウンを奪い会場を盛り上げた。前王者のオマール・ナルバエス(アルゼンチン)との再戦が濃厚だったがナルバエスがバンタム級に転向したため、ペッチバーンボーン・コ―キャットジム(タイ)を迎え撃つことになった。これが3度目の来日となるペッチバーンボーンは46戦38勝(18KO)7敗1分。過去に河野公平(ワタナベ=WBA世界スーパーフライ級王者)、石田匠(井岡=前日本スーパーフライ級王者)に敗れている。2013年9月の石田戦以来、16連勝中と好調をキープして日本に乗り込んでくる。復調してきたペッチバーンボーンだが尚弥に死角は見られない。約3年ぶりに地元座間での試合となる尚弥の豪快なKO勝利に期待が高まる。

注目:アマ170戦、元ロンドン五輪銅メダリストの清水聡の注目のプロ転向初戦。179�pとこのクラスで長身となる清水はプロ転向表明から短い期間でどれほどプロ仕様のファイトスタイルに変更しているのか?初来日となる韓国フェザー級王者を相手に明白な勝利が求められる。

注目:5月に2度目のタイトル防衛に成功したOPBF王座を返上した井上拓真が世界前哨戦と銘打って世界ランカーを迎える一戦。前回、左フックで先制のダウンを奪うと最後は右ショートで試合を終わらせた拓真。ここまでパワー不足の印象が強かったが、それも解消されつつある。相手のサルダールは25戦23勝(14KO)1敗1分。唯一の敗戦は2014年6月にマック・ウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)に喫したのみ。身長165�pに対しリーチが178�pと拓真にとって決して組みやすい相手ではないだろう。プレスをかけながらサルダールの深い懐に入りボディから崩していきたい。世界をアピールするためにもインパクトのある勝ち方が問われる。

注目:6月に敵地・韓国で2度のダウンを奪い、デビューからの連勝記録を伸ばした井上浩樹。今回の相手アンドリヤントは過去に亀海喜寛(帝拳=元OPBFウェルター級王者)、土屋修平(角海老宝石=日本ライト級1位)、岡田博喜(角海老宝石=日本スーパライト級王者)と対戦経験のある46戦22勝(10KO)22敗2分の古豪。そろそろ日本ランカー入りも視野に入れたい浩樹がどのような試合を組み立てをするのかに注目したい。