内山、彩の国S功労賞

　東京ビックサイトでサルガドを最終12R、劇的なTKO勝利で打ち破り、WBA世界スーパーフェザー級王座を奪取した内山高志(ワタナベ)。世界王座奪取の偉業を称え、内山の出身地である埼玉県から"彩の国スポーツ功労賞"が送られる事となり15日(金)、埼玉県庁で贈呈式が執り行われた。
　"彩の国スポーツ功労賞"は、埼玉県出身のアスリート(チーム)を対象に送られ、これまで33人に送られた栄誉ある功労賞である。過去には、野球の松坂大輔、ゴルフの石川遼、サッカーチームの浦和レッズなどが表彰されている。埼玉県蕨市出身の内山は、埼玉出身2人目の世界王者として、今回の功績が受賞の運びとなった。

※埼玉県初の世界王者と表記しておりましたが、正しくは2人目の世界王者です(WBA世界フェザー級王者・西城正三氏=埼玉県現鳩ヶ谷市出身)。お詫びして訂正させ頂きます。

　埼玉県庁知事室で行なわれた贈呈式で上田清司知事は「埼玉版ロッキー!!身体が震えた。感動的なシーンでした。埼玉県民に夢と希望を与えてくれた!!」と、内山の世界奪取に感動しきりの様子だった。

　表彰を受けた内山は「この前までは普通のボクサー。世界を獲った事でこのような栄誉ある賞を頂けると実感が沸く。埼玉出身の第1号の世界王者として、これから防衛は勿論ですが、埼玉県を盛り上げる世界王者になります!!」と喜びを語り、内山は受賞のお礼に世界王者認定書のコピーと試合と同じグローブを上田県知事にプレゼントした。

　贈呈式後の会見で内山は「本当に嬉しい。埼玉県民として光栄。これからも埼玉出身の世界王者として更に強くなり、もっと内山高志の名前を有名にしたい。埼玉を盛り上げる王者になります!」と語った。
　さらに世界戦は何が心の支えになったかと尋ねられ内山は「何が何でも俺を世界王者にすっるていう会長、トレーナー達の思い。そして埼玉からの大応援団の声援が支えになった」と話した。

　また、WBAからまだ内山用の世界チャンピオンベルトは届いておらず、ベルトが届いたなら「父の墓前に行きベルトを見せたい。約束を果たした事を父に伝えたい」と、アマからプロに転向する際、父と交わした世界王者になる約束を果たした報告に行くと話した。
　世界王座奪取により、日本を代表するプロアスリートへの階段を登り始めた内山。これからの防衛ロードが、内山高志と言う名前を日本中に轟かす事となる。"KOダイナマイト"内山高志の伝説第2幕がスタートする!!