まったなし世紀の一戦!

　ついに2日後に迫った"世紀の一戦"、WBC世界フライ級タイトルマッチ「王者・内藤大助(宮田)VS挑戦者・WBC同級3位・亀田興毅(亀田)」12回戦の調印式が27日、都内で執り行なわれた。緊張感を全身に纏い調印式会場へと姿を現した両者は、互いに視線を合わせる事無く調印を済ませ、“世紀の一戦”に向け現在の心境を語った。

　会見で王者・内藤は「調整は本当に怖い位に順調。コンディションは良いです」と好調をアピール。予備検診でも両者は顔を合わすこと無く、9月の発表会見から2ヶ月振りに顔を見た興毅の印象を尋ねられた内藤は「TVや新聞で良く見ているから久し振りって気持ちは無い」と話し、改めて試合のポイントについてを尋ねられると「勝った者が強い!!戦って見ないと分からないが、勝つ為にこれまで練習して来た。勝ちに行きます!!」と勝利に並々ならぬ意欲を見せた。
　最後に意気込みを求められ「期待に応えられる試合をします。絶対に勝つって気持ちで。弱気になった方が負ける。気持ちを整えて挑みます!!」と“国民の期待”に応え、王者として強い気持ちで迎え打つと語った。

　終始険しい表情で会見に挑み、一言一言噛み締める様に発言していた内藤に対し挑戦者・亀田興毅は「ここまで出来る事は全部やって来た。あとは俺自身が最高の結果を出すだけ。自分のボクシングをする!!」と悔いの無い練習が出来きたとコメント。意気込みについて興毅は「最後は気持ちの勝負。闘志を出して戦う。(内藤に対し)良い戦いをしましょう。世界タイトルマッチに相応しい試合を。悔いの残らない試合をしましょう。そして俺がシッカリ勝って2階級制覇をします!!」と王者・内藤にメッセージを送るも必勝宣言。最後にファンに向け「決戦まであと2日。俺がリングで戦う姿を観て貰いたい」と静かな表情で語った。

　これまで視線を合わせることがなかった両雄。会見終了後、先に席を立ち上がった興毅が内藤に鋭い視線を送るも、王者・内藤は興毅との視殺戦を展開する事無く会場を後にした。
　まったなしとなった世紀の一戦!内藤の心は激しい闘志が赤い豪火の如く燃え上がり、興毅の心には全てを焼き尽くす蒼い炎が静かに、そして熱く燃え盛る!!