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[公開練習]2012.2.14

多田と安藤が公開練習

 今月19日のダブル女子世界戦に向け、WBA女子世界ミニマム級王者・多田悦子(フュチュール)とWBA女子世界ライトミニマム級王者・安藤麻里(同ジム)が公開練習を行った。
 今回の世界戦について多田は、今年に入りサウスポー対策として160回ものスパーリングで調整し「強いパンチ」を打ち込むために体感トレーニングを増やしているとのこと。体調も良く、囲み会見後のトレーナーとのミット打ちも軽快な動きで、小気味よいミット音を鳴らしていた。
 アマチュア時代にサウスポーと4戦やり2度負けている上、対戦者が150cmと体格が小さい相手なため本人は苦手意識があったらしく、160回のスパーリングで不安を払しょくできたと語っていた。
 今回の対戦のテーマは「スピードより確実性」と言い、いつも以上にサンドバックや他の練習を確実に「強いパンチ」打つように調整を進めていったようだ。
 暗いニュースばかりの中、少しでも明るい話題を作りたい。日本を明るくしたいと元気よく答えていた。これからの1週間は、練習のペースを落とし19日に備える。
 続いて今回初防衛戦を迎える安藤は、記者からの「意気込みは?」との質問に開口一番「緊張」を口にした。「挑戦者の気持ちで臨む」と言い、今年に入ってチャンピオンベルトをケースにしまい見ていないとのこと。
 中学生と高校生男子選手を相手に130回のスパーリングをこなし、試合に備えてきた安藤。今回の相手は右のファイタータイプであることから「引いて打つボクシングを心がけ練習してきた」と語った。
 昨日は試合前恒例となっている散髪へ行き、両テンプルを金のひょう柄に染め気合を入れていた。
 平山会長は「両者ともうまく調整ができている、多田は"サウスポーが苦手"と言っているが私は感じない。安藤はチャンピオンの自覚が出てきて強くなった」と話し、ダブル防衛に自信の色を浮かべていた。

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