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[試合後談話]2023.3.30

世界に弾みをつける実力者対決!

 元WBO(世界ボクシング機構)女子スーパーフライ級王者の奥田朋子(39=堺春木)とOPBF東洋太平洋女子フライ級王者のチャオズ箕輪(35=ワタナベ)が30日、後楽園ホールで開催された「Victoriva vol.11」のセミファイナル、女子スーパーフライ級8回戦で対戦した。

 再び世界の舞台を目指す両者のぶつかり合いに注目が集まった。
チャオズ箕輪(ワタナベ)が判定勝ち
 1〜2回は、奥田が前の手で奥行きを作り、右ストレートをヒット。先制攻撃に成功した。守勢に回った箕輪だが、3回になると強引にいかず、相手が打ってくるのを誘い出し、打ち終わりにワンツーを当ててポイントを連取。終盤は、お互いに懸命にパンチを繰り出した。ジャッジ2者の支持を得た箕輪が勝利した。
「世界を目指す」
 サバイバル戦を勝ち切った箕輪は「元世界王者に勝てたことはうれしいが、課題が見つかった。相手の背丈に合わせた対策をしてきたが、想定していたより距離が遠くて届かなかった。パンチを当てた後のガード、動きがあれば、もう少しポイントを引き離すことができた」と冷静に試合を振り返った。

 「どの階級でもタイトルのチャンスがあれば、その階級に合わせていく」と4度目の世界挑戦を熱望した。
「やり切った」
 一方、惜しくも勝利に手が届かなかった奥田は「やり切ったので、それで負けたのなら仕方がない。相手は接近した時のしつこさがあった。後楽園ホールで負ける時は、毎回僅差ですね」と気丈に話した。
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