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[発表会見]2018.10.26

11月から12月にかけては女子が主役!

 東西の日本人同士による二つの女子世界戦の開催が26日、都内のワタナベジムで発表された。ひとつは先に伝えられていた通り、元WBA女子世界アトム(ライトミニマム)級王者の宮尾綾香(35=ワタナベ)と元WBO女子世界同級王者の池山直(49=フュチュール)によるWBA女子世界アトム級暫定王座決定戦。試合は11月20日(火)、後楽園ホール開催の女子イベント「VICTORIVA」のメインで行われる。そしてもうひとつ、WBO女子世界ミニフライ級王者の江畑佳代子(ワタナベ)対元WBA・IBF女子同級王者の多田悦子(真正)が12月1日(土)、エディオンアリーナ大阪・第2競技場で開催される「REAL SPRITS.60」で行われることが発表された。
11月下旬から12月上旬は女子が主役
 会見の冒頭で渡辺均会長は、「女子が認可され10年、第一人者として女子を牽引してきた江畑には、同じくベテランの多田選手に勝って防衛を達成してほしい」。「怪我を乗り越えた宮尾には王座に返り咲き、もう一度統一戦をして女子を盛り上げてくれれば」と期待した。
多田さんとの試合は楽しみだがベルトは持ち帰る!
 続けて敵地で2度目の防衛戦に臨む江畑は、「年齢は私が先輩だが、アマ非公式時代から多田さんの方が長くやってきた。これまで階級が違っていたので意識はしてこなかったが、同じぐらい実績のある選手とやれることが楽しみ。技術合戦になるので面白い試合が見せられれば」と試合を心待ちにし、「敵地ですが、(10年掛けて)やっと獲ったベルトなので持ち帰ります」と決意を語った。
怪我が完治したのは2週間前
 宮尾の暫定王座戦について渡辺会長は、「当初は宮尾が王者モンセラット・アラルコン(メキシコ)に挑戦する予定だったが、アラルコンの怪我により中止。前WBO世界王者の池山選手との暫定王座決定戦が日本ボクシングコミッションに承認された」と経緯を説明した。
 今回、宮尾と池山は再戦となり、16年12月の池山戦で右膝前十字靱帯を断裂した宮尾は、今年の3月頃まではシャドーをすることも出来ず1年5ヵ月のブランクを作った。今年6月のノンタイトル戦で4回TKO勝ちし復帰に成功したが、主治医から完治と告げられたのはほんの2週間前のことだだった。
いろんな人の応援があってここまでこれた
 15年10月の王座統一戦でWBC同級王者の小関桃(青木※引退)に敗れWBAタイトルを失った宮尾は、ひたすら世界王座への返り咲きを目指し、辛いリハビリにも耐えてきた。「また怪我をするのではないかという怖さはあるが、怪我をしないための体作りをやってきた。今思えばこの1年半でいろんなことを吸収してきたし、仮に前回の試合でベルトを獲っていたら、満足して今の自分より弱かったのかもしれない」と怪我を前向きに捉えた。池山には「前回は途中で終わってしまいすみません。またよろしくお願いします」とメッセージを送り、「しっかり勝って必ず王座に返り咲きます」と誓った。
 さらに、今回の世界戦の資金集めにクラウドファンディングを活用する宮尾は、「初めての試み。応援してくれる人に手伝ってもらいできたこと」と感謝した。
鳥海純会長は日本最速で世界まで考えている
 また、江畑vs多田の前座では3つのアジア女子タイトル戦が組まれ、そのひとつ、OPBF東洋太平洋女子アトム級王座決定戦に出場する松田恵里(TEAM10COUNT)も会見に出席。慶美奈代(真正)と男女合わせ日本最速のプロ2戦目でタイトルにアタックする松田は、感謝の言葉を述べるとともに、「豊富なパワーとスタミナに加え、上下の打ち分けが得意な慶選手に対応できるよう、しっかりと練習をして大阪に乗り込みたい。必ずこのチャンスを掴みます」と意気込んだ。

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