松本亮の再起戦は衝撃の結末!

　元OPBF東洋太平洋Sフライ級王者の松本亮(大橋)が11日に後楽園ホールで開催された「フェニックスバトル」に登場。日本フェザー級8位の佐川遼(三迫)を迎えてフェザー級8回戦に臨んだ。2月にWBA世界Sバンタム級王座に挑戦して以来の試合となる松本だが、序盤から佐川の右ストレートを浴びてペースを握られた。

　動きにキレのある佐川が右ストレートをヒットし主導権を支配。松本はプレスをかけて左ボディを打ち込んだが、佐川はフットワークで距離を作ると右を伸ばしポイントを加点。3回、佐川の右カウンターがジャストミートすると松本はキャンバスに崩れ落ちた。ここは立ち上がり打ち合いに持ち込んだが、佐川の連打を浴びたところでレフェリーが試合を終わらせた。

　格上の松本を撃破した佐川は「初回に右が当たってイケると思った。パンチが強い選手なのは知っていたので自信はなかったが、トレーナーに勝てると言われたので挑もうと思った」と満面の笑みを浮かべた。6月に佐々木洵樹(帝拳)に判定勝ちし日本ランク入りを果たした佐川は、ビッグネームの松本に勝ち評価を大きく挙げた。

　佐川を担当する加藤健太トレーナーは「相手は顔の位置が変わらないので右が当たると思っていた。自分が無理矢理決めた試合だったのでこれに賭けていた。本当に良かった」と喜びに浸った。

　連敗を喫した松本は「打ち合いで勝てると油断してしまった。右クロスは見えなかった。相手がどうこうより自分が修正していかないといけない」と肩を落とした。