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[公開練習]2018.5.21

井上の弱点を見つけた!

 3階級制覇を目指す前WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王者の井上尚弥(25=大橋)の挑戦を受けるWBA(世界ボクシング協会)世界バンタム級王者のジェイミー・マクドネル(32=英)が21日、横浜市内の大橋ジムで報道陣に練習を公開した。マクドネルは来日前にドバイで12週間のキャンプを敢行。「コンディションも良く7度目の防衛戦を楽しみにしている。金曜日の夜は自分にとって大きなチャンスだ」と語った。
 試合は25日(金)に東京・大田区総合体育館で開催される「FUJI BOXING」で行われ、当日午後7時57分からフジテレビ系列で全国放送される。
井上を倒して名を挙げる
 日本のボクシングの歴史上、英国人の世界王者が来日して防衛戦をするのは初めてのことになる。最強の挑戦者を迎え、あえて敵地に乗り込んできたマクドネルは「私がバンタム級で最強であることを証明するために相手のホームに出向いても悪くないと思った」。「井上は頂点に立てるだけの素晴らしいボクサーだが、弱点を見つけた。ただそれは何かは今は言えない」と自信たっぷりに話した。
水分を大量摂取した
 今回の試合に向けて「ボクシングサイエンス」というサポートチームの元で栄養面、トレーニング面で万全の体制であることを強調した。しかし、ウェイトに関する質問には「あと何kgでリミットになるかは言いたくない」とかわした。最近、日本では体重超過の問題が続いているが、「私は過去に一度も失敗したことがないだろう。ご心配なく」と世界王者としてプライドの高さをのぞかせた。
まだまだ上り調子だと証明する
 会見に同席したデーブ・コールドウェルトレーナーは「これまでの井上の相手は、対戦することだけを目的としてきた。しかし、私たちは勝つために日本に来た。観光気分で来たのではない」。「彼はオールラウンドファイター。ダイナマイトを抱えているようなパンチ力がある。すべてにおいて井上を上回っている」とニヤリと笑った。
勝ってさらに大きなチャンスを掴む
 昨年、スーパーバンタム級への転向も考えたマクドネルだが「井上戦というビッグマッチが転がり込んできた」と今の階級に留まることを決意。井上に勝利したら他団体の世界王者が出場を決めている賞金争奪トーナメント、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)に参戦したいと語った。
ウェイトも問題ない
 会見後に行われた練習ではシャドーボクシング、ミット打ち、サンドバッグ打ちを披露したが軽めの調整でほとんど汗をかかず手の内を見せなかった。
 マクドネルの練習を見た井上真吾トレーナーは「シャドーボクシングだけを見ると基本に忠実な正統派。身長の高さは映像で見た通り。戦ってみないと分からないが、ナオのスピードについてこれないと思う。初回の攻防が楽しみですね」と感想を口にした。しかし、軽く練習を終えたことに関しては「これからホテルに戻って練習するのか。ジムに戻って練習するのか。体重がしっかり落ちているのか気になるところです」と話した。

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