ヨネクラジム 別れの10カウントゴング

　8月いっぱいで54年の歴史に幕を閉じる名門ヨネクラジムの最後の試合が22日に後楽園ホールで行われ、所属する溜田剛士(23)が小坂烈(19=真正)と日本ユース初代フェザー級王座を争った。試合は終始アグレッシブに攻めた溜田が3回終了TKO勝ちし、有終の美を飾った。試合後のリング上ではタイトルを獲得した溜田を囲み、元WBA・WBC世界ミニマム級王者の大橋秀行氏をはじめ、とするかつての門下生10人が集結した。

　OBを代表し、溜田の移籍先でもある大橋ジムの大橋会長が別れの言葉を送った。「ヨネクラジムは世界王者を5人、東洋太平洋王者、日本王者、新人王と数知れず輩出してきたが、4回戦も6回戦も練習生もみんなファミリー。これからそのみんなでヨネクラ魂を引き継いでいきます」と挨拶した。その後、惜しまれながらも閉鎖する名門ジムに異例の10カウントゴングが打ち鳴らされた。