ルイス・コンセプション「河野は分析済み!」

　陽気に姿を現した暫定王者は、練習前の会見に応じコンディションの良さをアピール。また、日本で試合することが夢だったと話し、「今回それが叶い、私のボクシングの新たな道が開ける」と笑顔を見せた。

　河野については「良い試合をするためにも河野にはベストなコンディションでリングに上がってもらいたい」と切り出すと、続けて「私は日頃予告をしないが、勝利は確信している。それは私が対戦したエルナン・マルケス(メキシコ、元WBA世界フライ級王者)やカルロス・クアドラス(メキシコ、WBC世界スーパーフライ級王者)に比べると劣るからだ」と自信を示した。また、河野が後半勝負と話すことについても「スタミナに自信があるのだろうが、河野は終盤に足が止まりガードが下がる」と弱点を指摘した。

　同行したトレーナーのモスケーラ氏は、今年5月のタイトル戦で内山高志(ワタナベ)からWBA世界スーパーフェザー級スーパー王座を奪取したジェスレル・コラレス(パナマ)の指導者でもあり、今回も秘策を持って統一戦に臨むと話した。また、もう一人のチーフトレーナーのアローヨ氏も、「コンセプションはエクセレントなボクサー」と語ると、その強打を「城壁、馬が蹴るよう」と形容し、対戦する河野に同情した。

　会見後の練習は、すでに午前中に練習を行ったとして2ラウンドのシャドーのみ。それでも上体の高い構えからジャブ、ワンツーをリズムよく繰り出し、ファイターながらバランスの良さも感じさせた。