村中優「中盤以降に倒す」

　8日(金)の後楽園ホールで開催される「オーバーヒート・ボクサーズナイト」のメインイベント、バンタム級8回戦で対戦する前日本フライ級王者の村中優(31=フラッシュ赤羽)とレノエル・パエル(25=フィリピン)の前日計量が都内の日本ボクシングコミッション事務局で行われた。

　これがバンタム級転向2戦目となる村中は200gアンダーの53.3kgで一発パス。「前回の試合は出来が良くなかったが、生活環境が変わって練習しやすくなった。あとはリングに上がってしっかり結果を出すだけ」と力を込めた。怪我の影響でスパーリングはいつもの3分の1程度しかできなかったという村中だが「粉川選手(宮田=日本フライ級王者)や比嘉選手(白井・具志堅=OPBF東洋太平洋フライ王者)と内容の濃い練習ができた。明日は中盤以降に倒したい」とこれまで23戦して一度もKO負けのないパエルをキャンバスに沈めると意気込んだ。

　これが3度目の来日となるパエルは500gアンダーとなる53.0kgでクリア。かつてWBA世界フライ級王者、井岡一翔(27=井岡)のスパーリングパートナーを務めたというパエルは「村中のことはあまり知らないが、強い選手だというのはわかっている。明日はベストを尽くす」と静かに闘志を燃やした。