亀田がチョコバーを河野に

　シカゴのUICパビリオンで、現地時間の16日(日本時間17日)に行われるWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチに向け、王者・河野公平(34=ワタナベ)と挑戦者・亀田興毅が前日計量に臨んだ。

　最初に体重計に上がったのは亀田。昨日から絶食を宣言するなど、減量苦を吐露してきたがリミットいっぱいの52.1kgでパスした。続いて河野は52.0kgでパス。ステージを下りたらすぐに現地で買ったジュースを飲み、「おいしいです」と笑みを見せた。

　その前に両者が並んでの写真撮影では、亀田がCMに起用されているチョコレートバーを河野に渡す挑発パフォーマンスに出た。思わず手に取った河野に「逆やったら受け取れへんよ」と失笑。「勝つのは当たり前で、どのラウンドでKOするか。(河野には)あとで言い訳をできないくらいのベストコンディションで戦ってほしい。俺は努力で追いつけない才能の面で、はるかかなた先まで行ってしまっている」と言いまくった。

　河野は「スニッカーズだ」と無邪気に最初は受け取ったが、そのあとに子連れの見物客に向けて放り投げた。「減量は今までで一番ラクだったし、挑発にも慣れている。思い出をつくりに来たんじゃなくて倒しに来た。これに勝ったらまた海外で戦いたい」と語り、結婚をしたばかりの奥さんと合流していた。