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[公開練習]2015.9.14

山中、過去最高のコンディション

 9度目の防衛戦を8日後に控えたWBC世界バンタム級王者の山中慎介(32=帝拳)が、14日に都内の所属ジムで練習を公開。山中は調整段階であるにも関わらず、疲れを感じさせない動きで1時間以上みっちり汗を流し、帝拳プロモーション浜田剛史代表が過去最高と太鼓判を押すコンディションの良さをアピールした。
練習前の会見
 挑戦者のアンセルモ・モレノ(30=パナマ)は、WBA世界バンタム級王座を12度防衛した元スーパー王者。昨年9月に2位ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に負傷判定で敗れ、12度防衛した王座から陥落。今回が再起戦ともなるが、山中と同じ技巧派のサウスポーで、上体を柔らかく動かし、打たせずに打つボクシングで"亡霊"の異名を持つ実力者だ。
世界ランカーと2Rのスパー
 このやっかいな難敵に浜田代表は「海外の関係者の間では山中でも倒せないと言う声が多い」と警戒を強めるが、好不調の波がなく最高の仕上がりを見せる山中に、どんな場面でも対応できると確信。大和心トレーナーも「どう戦えばいいのか本人は分かっている」と信頼を寄せた。
左も研ぎ澄まされている
 正式決定から2ヶ月、十分な準備期間を置くことができたと話す山中は、沖縄での走り込みキャンプをはじめ、過去最長となる150ラウンドのスパーリングを重ね、これまでのモレノ対策に自信を深める。"亡霊"の異名を持つモレノに対し、「過去の試合は見ているのでイメージはできている。いくつものパターンを用意しているので当てる自信はある。モレノも100%の自信があるようだが、そうじゃなきゃ困る(笑)」と報道陣の笑いを誘う余裕も見せた。
KOは結果、勝ちにこだわる
 練習では、WBO世界バンタム級1位のローマン・タパレス(23=比)を相手に2ラウンドのスパーを披露。キレのある右ジャブから左で切り込むなど、待ちの相手に先手を意識し仕掛けていた。この後、ミット、バック打ちなどで1時間以上、たっぷりと動いた山中。バンタム級NO.1を決める試合と言っても過言ではない決戦に向け、「9月22日は最高の夜になると思う。期待してください」と頼もしい言葉で締めくくった。
神の左で亡霊退治!

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