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[前日計量]2015.4.3

木村vs山口、明日決戦!

 明日4日、後楽園ホールで開催される日本ライトフライ級タイトルマッチ、王者・木村悠(31=帝拳)対同級5位・山口隼人(25=TEAM10COUNT)の前日計量が都内で行われた。指名挑戦者の小野心(ワタナベ)が2週間前に左脇腹を痛め棄権し、急遽、挑戦者に抜擢された山口。はたして計量は無事クリアできたのか――。
2週間で10kgの減量
 5月6日にライトフライ級で試合を予定していた山口だが、減量前に飛び込んできた話だっただけに、2週間で約10kgの過酷な減量を強いられたと明かした。「落とせるか不安はあった。後半の1週間はほとんど何も食べていない」と話したが、計量は48.9kgと、リミット丁度で見事一発クリア。持参したペットボトルを乾いた喉に流し込み、ホッと一息ついた。
悔しさを晴らすと山口
 11年11月の日本タイトル初挑戦から約3年半。前回の黒田雅之(川崎新田)への挑戦では、ダウンを奪いながら攻めきれずに僅差判定2-1で涙を飲んだ山口だが、同じ轍を踏むつもりはない。「判定まで行ったらやられる。頭の中にはKOのイメージしかない」。具体的には「中に誘い込んでカウンターを狙う。チャンスが来たら自分から仕掛ける。一発当たればこっちのもの」と攻略の一端を開かした。また、鳥海純会長から話をもらった時は、「やります」と即答したと言う。「チャンピオンになると決めて始めたボクシング。日本タイトルは世界に行くための通行手形だと思っています。僕には世界しか見えていません。明日はチャンピオンになった姿をファンに見せたい」と目を輝かせた。
木村は100gアンダー
 一方、今回が3度目の防衛戦となる王者は、100gアンダーの48.8kgで余裕のパス。今や世界4団体にランクされ、世界を目指す上で「上手い木村から強い木村へ」をテーマに掲げ、理想とする選手に同門の世界王者、山中慎介と三浦隆司の名前を挙げた。「結果としてKOに結びつくように練習を積んできた。体つきも変わり、パワーアップの手応えを感じている」と強さの木村を強調した。さらに「プランはいろいろと考えている。全体的な試合の流れを見てもらいたい」とし、V3戦を世界に行くためのステップアップの一戦と位置づけた。
強い木村を見せたい
 挑戦者がサウスポーの小野からオーソドックスの山口に代わったことについては、「最初に聞いたときは驚いたが、すぐに気持ちを切り替えた。左から右への対応も問題ない。ただ、山口選手は少し変則的でやりずらさはありますね。スパーリングをしたこともあるが、昔のことなので今とは違うでしょう」と警戒した。
11年10月の田口vs木村
 木村の18戦15勝(2KO)2敗1分の戦績のうち、2敗は7年前の小野と3年半前の現WBA世界同級王者、田口良一(ワタナベ)に喫したもの。先に世界を獲ったライバル田口に「正直悔しいですね」と本音もチラリ。「チャンスがあればリベンジしたい」と鋭い目を向けた。
 なお、商社マンボクサーとしても有名な木村は今回、過去最高となる500枚のチケットを捌いたそうだ。

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