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17日(日本時間18日)、米国カリフォルニア州イングルウッドのフォーラムで行われたファン・マヌエル・マルケス(40=メキシコ)対マイク・アルバラード(33=米)のセミファイナルでは、WBC世界スーパーライト級挑戦者決定戦として1位のビクトル・ポストル(30=ウクライナ)と、2位のセルチュク・アイディン(30=トルコ)が拳を交えた。
○ビクトル・ポストル(ウクライナ)
11回2分52秒TKO
●セルチュク・アイディン(トルコ)
11回2分52秒TKO
●セルチュク・アイディン(トルコ)
左のジャブを突いてポイントアウトを狙う身長180センチのポストルと、インファイター型の小柄なアイディン。距離を巡る争いが予想されるなか、初回終盤にアイディンの左フックでポストルの腰が落ち、あわやダウンかというシーンが見られた。出遅れたポストルだが、3回からは左を多用して中長距離をキープ、主導権を奪った。堅実なアウトボクシングを展開するポストルの前にアイディンは攻め手を見つけることができず、失点を重ねることになった。アイディンは7回にはポストルの右アッパー、左ボディを浴びてさらに苦しい状況に陥った。それでもアイディンは8回に相手のボディを攻めて反撃、逆転に望みを繋いだ。これを機にペースダウンしたポストルだが、アイディンもダメージと疲労の色が濃く流れを変えきれなかった。迎えた11回、アイディンは後頭部への加撃で致命的ともいえる1点のペナルティーを受けたあと、ポストルのワンツーから右アッパーを浴びて痛烈なダウンを喫した。レフェリーはノー・カウントで試合を止めた。ダニー・ガルシア(米)に対するWBCの指名挑戦権を手に入れたポストルは26戦全勝(11KO)、アイディンは29戦26勝(19KO)3敗。
メインの2試合前にはディエゴ・マグダレノ(米)対オスカル・ブラボー(チリ)のライト級8回戦が行われ、マグダレノが大差の判定勝ちを収めた。懐深く構えるサウスポーのマグダレノは初回から左右を上下に打ち分けて着々と加点。4回には左を上下に見舞ってダウンを奪い、その後も一方的に試合を支配した。採点は80対71が二者、もうひとりも79対72で三者ともマグダレノを支持していた。
スーパーフェザー級でIBF7位、WBO8位、WBC20位のマグダレノは27戦26勝(10KO)1敗。昨年4月、ローマン・マルチネス(プエルトリコ)の持つWBO王座に挑戦して惜敗後、これで3連勝(1KO)となった。元チリ王者ブラボーは25戦21勝(9KO)4敗。
前座には08年北京大会、12年ロンドン大会と五輪連続出場の実績を持つスーパーフェザー級のホープ、オスカル・バルデス(メキシコ)も出場した。サウスポーのノエル・エチェバリア(プエルトリコ)と8回戦で拳を交えたバルデスは、この日も持ち味のダイナミックなボクシングを披露。初回からほぼ一方的に攻めてポイントを重ね、6回終了(TKO)で相手を棄権に追い込んだ。バルデスは12年11月にプロデビューしてからの連続KO勝ちを11に伸ばした。エチェバリアは14戦11勝(6KO)3敗。