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WBC世界ヘビー級3位のデオンタイ・ワイルダー(28=米)は15日(日本時間16日)、プエルトリコのバヤモンで行われたダニー・ガルシア(米)対マウリシオ・エレラ(米)のWBA、世界WBCスーパーライト級タイトルマッチのセミファイナルに出場、WBC26位のマリク・スコット(33=米)に1回1分36秒KO勝ちを収めた。これでワイルダーはプロデビューから31戦全KO勝ちとなり、連続KO勝利記録の歴代単独5位となった。
ワイルダー強し!
5対1のオッズでワイルダー有利と出てはいたが、今回はそう簡単に倒せはしないだろうともみられていた。友人でもあるふたりは過去にスパーリングをしたこともあり、手の内は知り尽くしている。スコットが巧みに戦い勝負を長丁場に持ち込むのではないかという見方もあった。ところが試合は96秒で終わった。身長201センチのワイルダーが213センチのリーチを生かして左ジャブで煽り、左フックを頭部に当て、さらに右を強振するとスコットはダウン。立ち上がろうと努力したが、足がもつれて目的を果たせなかった。18度目の1ラウンドKO勝ちを収めると同時にプロデビューからの連続KOを31に伸ばしたワイルダーは、「世界ヘビー級王者になり、さらに王座を統一することが目標。とにかくアメリカに世界ヘビー級王座を取り戻すことが自分の使命だと思っている」と話した。敗れたスコットは39戦36勝(13KO)2敗1分。
勝利直後のリング
この試合はWBCの挑戦者決定戦準決勝として行われた。ワイルダーはマイク・ペレス(キューバ/アイルランド)対ブライアン・ジェニングス(米)の勝者と最終的な指名挑戦者決定戦を行うか、年内に即王座挑戦となるか、今後の動きが注目される。なお、ビタリ・クリチコ(ウクライナ)の事実上の引退によって空位になったWBCの王座は、5月10日に1位バーメイン・スティバーン(カナダ/米)と2位クリス・アレオーラ(米)の間で決定戦が行われることになっている(場所未定)。
なお、連続KO勝ちの世界記録はラマー・クラーク(米)の44で、ビリー・フォックス(米)の43、ウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)の36、ボブ・アロッティ(ガーナ)の33、そしてワイルダーの31と続いている。
なお、連続KO勝ちの世界記録はラマー・クラーク(米)の44で、ビリー・フォックス(米)の43、ウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)の36、ボブ・アロッティ(ガーナ)の33、そしてワイルダーの31と続いている。