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WBA世界ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(31=カザフスタン/独)は2日(日本時間3日)、カーチス・スティーブンス(28=米)を相手に米国ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)のサブアリーナ、ザ・シアターで9度目の防衛戦に臨んだ。
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○ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/独)
8回終了TKO
●カーチス・スティーブンス(米)
8回終了TKO
●カーチス・スティーブンス(米)
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強打者同士の試合は比較的静かなスタートとなったが、2回には早くも大きな動きがあった。ラウンド終盤、ゴロフキンが左フックをヒットして先制のダウンを奪ったのだ。これを機にスティーブンスはガードと防御意識を高くしなければならなくなった。それでも4回には反撃をみせ、V8王者のゴロフキンを後退させるシーンもつくった。
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しかし、手数とパワーで勝る王者は徐々に挑戦者を突き放していき、7回にはスティーブンスの左目は腫れが目立つようになっていった。8回にもゴロフキンの攻勢は続き、試合の帰趨が見えてきた。この回が終了するとスティーブンス陣営が棄権、ゴロフキンの勝利が決定した。
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ゴロフキンの連続KO勝ちは15に伸び、9連続KO防衛となった。これはウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ=スーパーバンタム級)の17連続KO防衛、ダリウス・ミハエルゾウスキー(ポーランド/独=ライトヘビー級)の14、ロベルト・デュラン(パナマ=ライト級)の10に続き、ヘンリー・アームストロング(米=ウェルター級)、カルロス・サラテ(メキシコ=バンタム級)と並ぶ史上4位の記録となる。戦績は28戦全勝(25KO)。試合後、ゴロフキンはWBC王者セルヒオ・マルチネス(亜)に対決を呼びかけたが、実現は早くても来秋以降になりそうだ。次戦に関してK2プロモーションズのトム・ローフラー・マネージング・ディレクターは「来年2月1日、モナコのモンテカルロで試合をする予定」とプランを明かしている。スティーブンスは29戦25勝(18KO)4敗。
アブドサラモフvsペレス
アンダーカードではヘビー級の全勝同士のカードが組まれていた。18戦全KO勝ちのWBC4位マゴメド・アブドサラモフ(32=露/米)と、19戦全勝(12KO)のマイク・ペレス(28=キューバ/アイルランド)の10回戦。ペレスが97対92(二者)、95対94の採点でサウスポー対決を制し、アブドサラモフからUSNBC全米王座を奪った。
同じく前座には前WBO世界クルーザー級暫定王者オラ・アフォラビ(33=英/米)が出場。ルーカス・ジャニク(27=ポーランド)に12回判定勝ちを収めている。採点は117対111、115対113、114対114の2-0だった。6月に正王者マルコ・フック(セルビア/独)との統一戦で敗れたアフォラビは再起を飾った。27戦20勝(9KO)3敗4分。ジャニクは28戦26勝(14KO)2敗。
同じく前座には前WBO世界クルーザー級暫定王者オラ・アフォラビ(33=英/米)が出場。ルーカス・ジャニク(27=ポーランド)に12回判定勝ちを収めている。採点は117対111、115対113、114対114の2-0だった。6月に正王者マルコ・フック(セルビア/独)との統一戦で敗れたアフォラビは再起を飾った。27戦20勝(9KO)3敗4分。ジャニクは28戦26勝(14KO)2敗。