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WBA(スーパー)、IBF、WBO3団体統一世界ヘビー級タイトルマッチ、王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)対挑戦者マリウス・ワフ(ポーランド/米)の12回戦は10日(日本時間11日)、ドイツのハンブルグで行われた。
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○ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)
12回判定(3対0)
●マリウス・ワフ(ポーランド/米)
12回判定(3対0)
●マリウス・ワフ(ポーランド/米)
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試合は細かい左ジャブの突き合いで始まったが、すぐにクリチコが右ストレートをヒットして主導権を握った。クリチコを上回る体格のワフも左を伸ばすが、スピードと精度で劣るため効果的なパンチとはならない。カギとみられた左の突き合いで分が悪いとみたのか、ワフは4回から距離を詰めようとして前進したが手数が少なくペースをつかむことはできなかった。
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挑戦者の唯一の見せ場は5回終盤のこと。右をヒットしてクリチコをロープ際まで後退させたのだ。なおも後続打を放ったワフだが、フォローのパンチを打ち込むことはできなかった。
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6回からは再びクリチコのペースに戻った。長く正確な左ジャブで顔面を弾き、折々に右もヒット。この試合最大の山場となった8回にはクリチコが何度もワンツーを叩きこんでワフにロープを背負わせ続けた。反撃打が皆無で防戦一方となったワフだが、なんとか耐え忍んで窮地を乗り越えた。
俳優シルベスター・スタローン氏も祝福
これでやや打ち疲れたクリチコは終盤、足と左ジャブを多用、リスクを低く抑えるボクシングに切り替えた。11回には左目尻をカットしたが、大事に至ることはなかった。
採点は二者が120対107、もうひとりも119対109と大差をつけていた。13度目の防衛に成功した36歳のクリチコは62戦59勝(50KO)3敗。ワフは28戦27勝(15KO)1敗。
採点は二者が120対107、もうひとりも119対109と大差をつけていた。13度目の防衛に成功した36歳のクリチコは62戦59勝(50KO)3敗。ワフは28戦27勝(15KO)1敗。