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[ロンドン五輪]2012.8.13

金メダルは7カ国に分散

 7月27日に開幕したロンドン五輪は13日に閉幕した。ボクシング競技ではミドル級の村田諒太(東洋大学職員)が日本に48年ぶりの金メダルをもたらし、バンタム級の清水聡(自衛隊体育学校)も銅メダルを獲得するなど日本にとっては実り多い大会となった。かつては米国やキューバなどに金メダルが偏る傾向があったが、今大会は7カ国に分散された。
 今大会のボクシング競技はライトフライ級からスーパーヘビー級までの10階級で実施され、下記のとおり10人の五輪王者が誕生した。

★Lフライ級=鄒市明(中国)
※北京大会との連覇
★フライ級=ロベイシー・ラミレス(キューバ)
★バンタム級=ルーク・キャンベル(英)
★ライト級=ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
※北京のFE級に続く2階級制覇
★Lウェルター級=イグレシアス・ソトロンゴ(キューバ)
★ウェルター級=セリク・サピエフ(カザフスタン)
★ミドル級=村田諒太(日本)
★ライトヘビー級=イゴル・メホンツェフ(露)
★ヘビー級=オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)
★Sヘビー級=アンソニー・ジョシュア(英)

 国別でみると開催国の英国とキューバ、ウクライナが各2、中国、カザフスタン、日本、ロシアが各1となっている。かつて84年ロサンゼルス大会でアメリカが9個、92年バルセロナ大会でキューバが7個と金メダルを独占状態にした大会もあったが、最近は分散傾向になっている。
 そんななか不振だったのがアメリカだ。辛うじて女子ミドル級で17歳の少女が金メダルを獲得して気を吐いたが、男子はメダルなしという惨敗に終わった。大陸別の代表選出方式になって以降、92年バルセロナ大会=金1、96年アトランタ大会=金1、2000年シドニー大会=金0(銀と銅各2)、04年アテネ大会=金1、08年北京大会=金0(銅1)と厳しい状態が続いていたアメリカだが、とうとうメダルそのものと縁が切れてしまった。16年のリオデジャネイロ大会で巻き返しなるかどうか。

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