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米国が世界ヘビー級王座から遠ざかって久しい。王者が途絶えた06年以降の米国勢の世界ヘビー級王座挑戦は16戦連続で失敗、そのうち11度はKO(TKO)という惨憺たる状況だ。そんななか、新しい芽も出てきている。そのひとりが08年北京五輪のヘビー級銅メダリスト、デオンタイ・ウィルダーだ。
ウィルダーは1985年10月生まれの26歳。07年に全米ゴールデン・グローブ大会優勝、全米選手権優勝の実績をあげ翌年の北京五輪にも出場。準決勝で敗退したものの銅メダルを獲得した。
プロ転向に際してはシェリー・フィンケル・マネージャー、元世界王者マーク・ブリーランド・トレーナーとコンビを組み、さらにゴールデンボーイ・プロモーションズとプロモート契約を締結。慎重に相手を選びながら経験を積み、ここまで21戦すべてでKO勝ちを収めている。
201センチの長身から繰り出す右ストレートが最大の武器で、KOの多くはこのパンチが生み出してきた。KOラウンドは1回が13度、2回が4度、3回が2度、4回が2度といずれも決着は早い。スタミナや耐久力など試されていない点は多いが、高い潜在能力と強力なバックアップがあるだけに将来が楽しみだ。先物買いの印象は拭えないが、すでにWBCはヘビー級37位にレートしている。
次の試合は5月26日。初めて米国を離れてメキシコのカンクンのリングに上がる。このバン・シックル(米=35戦23勝12KO9敗3分)との8回戦をクリアすれば、その次は6月23日に元世界挑戦経験者オーウェン・ベック(ジャマイカ/米=39戦29勝20KO10敗)との試合が計画されている。
米国ヘビー級の救世主となれるかどうか。大型ホープの今後に要注目だ。
プロ転向に際してはシェリー・フィンケル・マネージャー、元世界王者マーク・ブリーランド・トレーナーとコンビを組み、さらにゴールデンボーイ・プロモーションズとプロモート契約を締結。慎重に相手を選びながら経験を積み、ここまで21戦すべてでKO勝ちを収めている。
201センチの長身から繰り出す右ストレートが最大の武器で、KOの多くはこのパンチが生み出してきた。KOラウンドは1回が13度、2回が4度、3回が2度、4回が2度といずれも決着は早い。スタミナや耐久力など試されていない点は多いが、高い潜在能力と強力なバックアップがあるだけに将来が楽しみだ。先物買いの印象は拭えないが、すでにWBCはヘビー級37位にレートしている。
次の試合は5月26日。初めて米国を離れてメキシコのカンクンのリングに上がる。このバン・シックル(米=35戦23勝12KO9敗3分)との8回戦をクリアすれば、その次は6月23日に元世界挑戦経験者オーウェン・ベック(ジャマイカ/米=39戦29勝20KO10敗)との試合が計画されている。
米国ヘビー級の救世主となれるかどうか。大型ホープの今後に要注目だ。