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[海外ニュース]2012.3.22

マルチネスvsチャベスの行方

 WBCはこのほどミドル級王者のフリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)と、ダイヤモンド王者セルヒオ・マルチネス(亜)の両陣営に対し、対戦に向けて具体的な交渉を進めることを義務づけた。
フリオ・セサール・チャベス・ジュニア
 WBCの声明によると、両陣営は3月19日から4月9日までの22日間に交渉をまとめることが義務づけられているという。交渉が決裂した場合は4月16日に興行権入札が実施されることとなり、それを経て両者の報酬額や日程が決まる予定だ。
 いまのところチャベスは6月16日に米国テキサス州エルパソで3度目の防衛戦を計画しているが、マルチネス戦の前にこれを挟む ことができるかどうかは微妙。すでに一部メディアは「9月15日、米国ラスベガスでマルチネス対チャベスを挙行」と報じており、今後の動きが注目される。

 この両者の因縁は昨春、WBCがマルチネスをダイヤモンド王者に昇格させ、暫定王者だったセバスチャン・ズビック(独)を正王者にスライドさせたことに起因している。マルチネスへの挑戦を敬遠していたチャベスは、6月にズビックに挑戦して僅差の判定勝ち。 結果的に最大の恩恵を受けたかたちとなった。「WBCがチャベスのために道を用意した」といううがった見方もあったほどだ。
 こうしたなかWBCは昨年12月の年次総会でチャベスに対し最優先でマルチネスとの対戦を義務づけた。が、チャベスは今年2月にマルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)との防衛戦を決め、WBCもマルチネス側もしぶしぶ承諾したという経緯がある。
 もう一方で、チャベスと抱えるトップランク社とマルチネスを擁するルー・ディベラ・プロモーターとの確執もある。トップランク社は数年前からマルチネス獲得に動いたものの、マルチネスがディベラ・プロモーターに義理だてして首を縦に振らなかった。そのため、最大手のトップランク社がディベラ・プロモーターに以前ほど大きなチャンスを与えなくなっているのだ。
 もうひとつ、実力のマルチネス、人気のチャベスという捩れ現象も対戦を難しくしている要因のひとつといえる。マルチネスの実力は群を抜いているが、集客力という点ではもうひとつなのだ。先のマシュー・マックリン(英)戦もマジソン・スクエア・ガーデン(MSG)とはいえサブアリーナのワミュー・シアターでの興行だった。単独で1万人を集めるのは難しいのである。
 これに対し3階級制覇の父親を持つチャベスはメキシコで絶大な人気を誇り、自国のみならずメキシコ系の多い米国テキサス州では 優に1万を超える観客を集めることができる。もちろんテレビの視聴者数も多い。実力ではマルチネスに遅れをとるものの、こと商品価値という点においては上を行っているのである。
 こうした問題が複合的に絡み合って対戦を難しくしているわけだが、今回のWBCの指令で大きく前進する可能性は高い。

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