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WBO世界スーパーバンタム級王座決定戦、前WBC&WBO世界バンタム級王者ノニト・ドネア(比/米)対前WBO世界スーパーバンタム級王者ウィルフレド・バスケス・ジュニア(プエルトリコ)の12回戦は4日(日本時間5日)、米国テキサス州サンアントニオのアラモドームで行われた。西岡利晃(帝拳)との頂上対決が期待されるドネア。はたして4階級制覇を達成することはできたのか?
左:ドネア 右:バスケス
○ノニト・ドネア(比/米)
12回判定(2-1)
×ウィルフレド・バスケスJr(プエルトリコ)
「閃光」と書かれた揃いの鉢巻をしてブレーンたちとリングインしたドネア。その表情は試合を楽しみにしているようにも見えた。
初回、ドネアは左ジャブでプレスして左アッパーで煽るなど、上々の滑り出しをみせた。やや様子見のバスケスは両ガードを高く上げてドネア対策の工夫を感じさせた。2回、3回と攻勢を強めるドネアに対しバスケスは守勢が目立ったが、相手のパンチの多くをブロックで防ぐなど巧さをみせた。焦れたドネアがノーガードで圧力をかけて誘う場面もみられたが、バスケスはカウンターを警戒してか攻勢に転じることは少なかった。
12回判定(2-1)
×ウィルフレド・バスケスJr(プエルトリコ)
「閃光」と書かれた揃いの鉢巻をしてブレーンたちとリングインしたドネア。その表情は試合を楽しみにしているようにも見えた。
初回、ドネアは左ジャブでプレスして左アッパーで煽るなど、上々の滑り出しをみせた。やや様子見のバスケスは両ガードを高く上げてドネア対策の工夫を感じさせた。2回、3回と攻勢を強めるドネアに対しバスケスは守勢が目立ったが、相手のパンチの多くをブロックで防ぐなど巧さをみせた。焦れたドネアがノーガードで圧力をかけて誘う場面もみられたが、バスケスはカウンターを警戒してか攻勢に転じることは少なかった。
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5回、手数の減ったドネアに対しバスケスの右が浅くヒット。このパンチが届くとみたバスケスは続く6回、7回、そして8回にも右を多用して流れをつかみかけた。5回と7回は二者、6回と8回は三者が揃ってバスケスにポイントを与えている。この日のドネアは全体的に攻防が雑で、相手のパンチの見切りも甘かった。
このまま主導権がバスケスに移るかと思われた9回、ドネアが本領を発揮する。左アッパーから左フックをフォローしてダウンを奪ったのだ。バスケスのダメージは深刻ではなかったが、このダウンが試合の流れを決定づけることになった。10回以降、ドネアは再び自在な動きでバスケスを翻弄、浅いものの左アッパーや右を何度かコネクトした。
このまま主導権がバスケスに移るかと思われた9回、ドネアが本領を発揮する。左アッパーから左フックをフォローしてダウンを奪ったのだ。バスケスのダメージは深刻ではなかったが、このダウンが試合の流れを決定づけることになった。10回以降、ドネアは再び自在な動きでバスケスを翻弄、浅いものの左アッパーや右を何度かコネクトした。
ドネア4階級制覇
ドネアの勝利は揺るぎないものと思われたが、最初に発表された採点は115対112でバスケスだった。それを聞いた瞬間、ドネアは「えっ、ウソだろ!」といったような怪訝表情を見せた。しかし、残りの二者がいずれも117な対110でドネアの勝利を支持したため4階級制覇が達成された。
グローブを外したドネアの左拳はバンデージが鮮血に染まっていた。試合中に拳の表皮が切れて出血したものと思われる。
フライ級、スーパーフライ級、バンタム級に続く4階級目の王座を手に入れたドネアは29戦28勝(18KO)1敗。返り咲きを拒まれたバスケスは24戦21勝(18KO)2敗1分。
なお、このドネア対バスケスは今夜7時からWOWOWで放送される。ゲストは近い将来に対戦が期待されるWBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃(帝拳)。対戦に向けた前向きなコメントが発せられるか?
グローブを外したドネアの左拳はバンデージが鮮血に染まっていた。試合中に拳の表皮が切れて出血したものと思われる。
フライ級、スーパーフライ級、バンタム級に続く4階級目の王座を手に入れたドネアは29戦28勝(18KO)1敗。返り咲きを拒まれたバスケスは24戦21勝(18KO)2敗1分。
なお、このドネア対バスケスは今夜7時からWOWOWで放送される。ゲストは近い将来に対戦が期待されるWBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃(帝拳)。対戦に向けた前向きなコメントが発せられるか?