海外情報 | 海外注目戦 | ランキング | TV・ネット欄 | 階級別特集 |
英国・ロンドンのグリニッジで31日(日本時間9月1日)に開催された、WBA(世界ボクシング協会)スーパー・WBO(世界ボクシング機構)・WBC(世界ボクシング評議会)ライト級王座統一戦。WBA&WBO王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が、WBAC1位の挑戦者ルーク・キャンベル(英)の挑戦と空位のWBC王座をかけ、完売となった大観衆のO2アリーナで熱戦をみせた。
ロマチェンコがダウン奪って判定勝利
サウスポー同士の対戦となった金メダリスト対決は、静かな立ち上がりで初回を終える。その後、徐々にプレッシャーをかけるロマチェンコは3回に左でキャンベルの顔面を弾くと、5回には左フックからボディでダメージを与えペースを自分のものとした。中盤はキャンベルが反撃するも、ロマチェンコの巧みなコンビネーションで崩すまでにはいたらず、試合は終盤に突入した。なんとか粘るキャンベルだったが、11回にロマチェンコのボディをもらい堪らずグローブを着きダウン。最終回も最後まで諦めないキャンベルだったが、ローブローで休憩が入った後、ロマチェンコの猛攻に耐えたところで終了のゴング。ロマチェンコが3-0(119-108×2、118-109)の判定勝利でWBA3度目、WBO2度目、そしてWBC王座獲得に成功、3団体を統一した。
今後の動向がさらに楽しみなロマチェンコの戦績は15戦14勝(10KO)1敗、善戦した中で2度目の世界挑戦も実らなかったキャンベルは23戦20勝(16KO)3敗とした。
今後の動向がさらに楽しみなロマチェンコの戦績は15戦14勝(10KO)1敗、善戦した中で2度目の世界挑戦も実らなかったキャンベルは23戦20勝(16KO)3敗とした。
エドワーズvsアギュラーは試合後に結果が覆る
WBC世界フライ級タイトルマッチは試合後に波乱の結末に。初回、王者チャーリー・エドワード(英)がジャブから入ると、WBC1位フリオ・セサール・マルチネス・アギュラー(メキシコ)は、スイッチを繰り返しチャンスを窺う。続く2回はエドワーズが手数で優位に進めると迎えた3回、アギュラーが左ボディから連打を打ち込みエドワーズを後退させた。そして追撃の連打でエドワーズは丸まり膝をついたところ、アギュラーは左フックをさらに打ち込んでキャンバスに倒れたエドワーソは、そのままカウントアウト。アギュラーが3回1分43秒で王座奪取となったが、その後、アギュラーの反則打をリプレイで確認したWBCは、無効試合の裁定に変更した。WBCは両陣営に再戦指令を伝えた。エドワードの戦績は17戦15勝(6KO)1敗1無効試合、アギュラーは16戦14勝(11KO)1敗1無効試合となった。