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スーパーウェルター級とミドル級の元王者サウル・カネロ・アルバレス(27=メキシコ)が、このほどVADA(Voluntary Anti‐Doping Association 任意の反ドーピング協会)の薬物テスト・プログラムに登録したことを自身のツイッターで明かした。アルバレスは1年を通してVADAの抜き打ち検査に応じることになる。これにより9月に計画されているミドル級3団体統一王者ゲンナディ・ゴロフキン(36=カザフスタン/米)との対戦に向けて一歩前進したとみられている。
アルバレスは5月5日にゴロフキンとの再戦が組まれていたが、2月に受けた検査でドーピング違反が発覚。4月初旬にゴロフキン戦を辞退していた。ラスベガスのスポーツを管理するネバダ州アスレチック・コミッションはアルバレスに6ヵ月の資格停止処分を下したが、この効力は8月中旬に切れる。そのため9月15日に計画されているゴロフキンへの挑戦試合はラスベガスで開催することが可能になるわけだ。しかし、一方でゴロフキン陣営はライバルの不実に厳しい目を向けている。今回のアルバレスの決断は相手陣営の不信を払拭する可能性があるだけに、スーパーファイトに向けて大きな前進とみることはできる。もちろん、この間にアルバレスが検査で再び陽性反応を示すようなことがあれば、その時点でゴロフキン戦は消滅といえる。こうしたなか、すでにアルバレス側のゴールデンボーイ・プロモーションズとゴロフキン側のトム・ローフラー・プロモーターは下交渉を再開していると伝えられる。