海外情報 | 海外注目戦 | ランキング | TV・ネット欄 | 階級別特集 |
WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者、木村翔(29=青木)に対し、同級10位のパディ・バーンズ(30=英/アイルランド)がツイッターで挑戦のオファーを出している。バーンズは3度の五輪出場経験を持ち、08年北京大会と12年ロンドン大会ではライトフライ級で連続銅メダルを獲得している。木村は昨年の大晦日に1位の五十嵐俊幸(33=帝拳)を9回TKOで退け初防衛を果たしたばかり。
オリンピアン・キラー 木村翔
バーンズは08年北京大会、12年ロンドン大会ではいずれも金メダルを獲得したゾウ・シミン(中国)と準決勝で対戦して敗れ、銅メダルに甘んじた。16年リオデジャネイロ五輪は第4シードだったが、初戦の2回戦で敗れた。英国のフランク・ウォーレン・プロモーターと契約を交わして16年11月にプロデビューし、3戦目でWBO欧州王座、17年11月にはWBOインターコンチネンタル王座を獲得している。戦績は5戦全勝(1KO)。5戦目にして左ボディブローでプロ初のKO勝ちを収めたことで自信を深めたのか、バーンズはツイッターで木村に「あなたの次の防衛戦は自由選択ですよね。私はWBO10位ですが、戦いませんか」と呼び掛けている。
木村は昨年7月、五輪連覇の実績を持つゾウに11回TKO勝ちを収めて王座を獲得し、大晦日には04年アテネ五輪出場経験者の五十嵐にも9回TKO勝ち。「オリンピアン・キラー」ともいえる活躍ぶりだ。雑草派の木村とエリートのバーンズ、実現すれば興味深いカードといえる。