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WBC(世界ボクシング評議会)フライ級1位にランクされるムハマド・ワシーム(29=パキスタン/韓国)が5日(日本時間6日)、パナマシティでエリエセール・バルデス(34=パナマ)とフライ級6回戦を行う。現在、WBCのフライ級王座は比嘉大吾(21=白井・具志堅)が持っており、ワシーム陣営はその王座に年内の挑戦を目指している。それだけに比嘉にとってもワシームの存在は気になるところといえそうだ。
ワシームはアマチュアを経て15年10月に韓国の仁川でプロデビュー。その試合で9回TKO勝ちを収めて韓国バンタム級王座を獲得した。昨年7月には4戦目でフライ級のWBCシルバー王座について同団体の世界トップ10入りを果たし、上位が大きく変動するなか徐々にランクアップ、とうとう6月発表のランキングで1位まで上がった。まだ5戦全勝(3KO)とキャリアは浅いが、多彩な左と右ストレートを主武器にしたスタイリッシュなボクシングをする。ワシームとプロモート契約を結んでいるアンディ・キム氏は「WBCや支援してくれるパキスタン政府に感謝している。今年の終盤には彼をパキスタン初の世界王者にしたい」と話している。5日に対戦するバルデスは2引き分けを挟んで8連敗中の選手で、ワシームのKO勝ちが濃厚とみられている。ワシームがケガなく勝てば29日にもパナマのリングに上がる予定だという。