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[試合結果]2017.7.2

帝里木下がオーストラリアで世界挑戦

 IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフライ級タイトルマッチ、王者ジェルウィン・アンカハス(25=比)対挑戦者同級3位、帝里木下(31=千里馬神戸)の12回戦は2日、マニー・パッキャオ(38=比)対ジェフ・ホーン(29=豪)のWBO(世界ボクシング機構)ウェルター級タイトルマッチのセミファイナルとしてオーストラリアのブリスベン、サンコープ・スタジアムで行われた。

オーストラリアで激戦

〇ジェルウィン・アンカハス(比)
 7回1分53秒TKO
×帝里木下(千里馬神戸)

 サウスポー同士の一戦。ともに右ジャブで探りを入れたが、初回はアンカハンスの方が数もヒット数も上回った。2回に入るとアンカハスが左ストレートも伸ばして攻勢をとる。帝里は後手にまわったうえ右目上をカット、医師のチェックを受けた。3回、先手をとって攻めるアンカハスに対し、帝里は後手にまわりながら左ストレートを繰り出すが届かない。勢いづいたアンカハスは上下にパンチを散らし、ポイントを重ねていった。展開を変えたい帝里は5回には圧力をかけて出たが有効なパンチを打ち込むことはできず、逆に左ストレート、右フックで迎撃された。7回に入るころには帝里の右目は腫れも目立つようになり、苦しい状況に拍車がかかった。この回、アンカハスのワンツーから右ボディブローが命中。これを浴びた帝里はがっくりと膝から崩れ落ちた。10カウントぎりぎりで立ち上がった帝里だが、続行できる状態ではなく、レフェリーが試合を止めた。アンカハスは29戦27勝(18KO)1敗1分、帝里は28戦25勝(8KO)2敗1分。

アンカハスvs帝里木下の採点表

 セミの前には12年ロンドン五輪フライ級銅メダリストのマイケル・コンラン(英/アイルランド)が出場、ジェレット・オーウェン(豪)とのスーパーバンタム級6回戦に臨んだ。スタートから圧力をかけて出たコンランは初回終盤から左構えにチェンジするなど器用な一面をみせ、3回には左右のボディブローでダメージを与えた。オーウェンは守勢一方になり、これをみたレフェリーが試合を止めた。3回TKO勝ちを収めたコンランは3戦全KO勝ち、オーウェンは13戦5勝(2KO)5敗3分。

 前座では12年ロンドン五輪ライトヘビー級出場のダミアン・フーパー(豪)が、世界ランク入りを狙ってWBO8位のウマール・サラモフ(露/米)と対戦し、10回判定勝ちを収めた。WBOインターナショナル、IBFインターナショナル王座を獲得したフーパーは14戦13勝(8KO)1敗。敗れたサラモフは20戦19勝(14KO)1敗。

 

この日は元世界3階級制覇王者シェーン・モズリーの息子、シェーン・モズリー・ジュニア(米)も出場、サウスポーのデビッド・トゥーセイン(豪)とミドル級8回戦を行った。腰高のモズリーはトゥーセインの左を防ぎきれず、前半は厳しい戦いを強いられた。自身も左構えにチェンジするなどして中盤から追い上げたモズリー・ジュニアだが及ばず、8回判定負けを喫した。採点は二者が77対76でトゥーセイン、もうひとりは77対75でモズリー・ジュニアだった。トゥーセインは11戦全勝(8KO)、モズリー・ジュニアは12戦10勝(7KO)2敗。

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