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[海外ニュース]2017.5.2

「直系の王者は俺だ」

 IBF(国際ボクシング連盟)ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(27=英)は4月29日、英国ウェンブリー・スタジアムで元王者ウラジミール・クリチコ(41=ウクライナ)を11回TKOで下してWBA(世界ボクシング協会)スーパー王座も獲得した直後、リング上から「フューリー、戦おう」と対戦を呼びかけた。近い将来に対戦が期待されるそのタイソン・フューリー(28=英)は現在、スペインで戦線復帰に向けてトレーニングをこなしている。

 フューリーは15年11月にクリチコに判定勝ちを収め、WBA、IBF、WBO(世界ボクシング機構)3団体の王座を奪い取った。しかし、指名戦を嫌って数日後にIBF王座を放棄。その王座がチャールズ・マーティン(米)を経てジョシュアの手にあるわけだ。こうした経緯を指してか、フューリーは「みんなが見たい人はここにいるよ。俺は直系の世界王者で、いまでも一番だ。それは誰でもが知っていることさ」と英国メディアに話している。そして先のジョシュア対クリチコにも触れ「生きるか死ぬか、どちらが勝つか分からない試合だった。でも、俺はクリチコにグローブをタッチさせなかったんだぜ。俺なら左右どちらかの腕一本でAJ(ジョシュアの愛称)をやっつけられるよ」と威勢がいい。フューリー自身はクリチコとの再戦プランが2度、3度と延期されたすえ自身の不始末でキャンセルになり、そのまま休養状態に入っていた。復帰戦が7月ごろに計画されている。

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