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今月5日に米国ネバダ州ラスベガスのトーマス&マックセンターで行われたWBO世界ウェルター級タイトルマッチ、ジェシー・バルガス(27=米)対マニー・パッキャオ(37=比)は、プロモーターのトップランク社が自社のペイ・パー・ビュー(PPV=有料放送)で全米に生中継したが、その契約視聴件数が30万件超の見込みであることが分かった。
試合後のパッキャオ
4月のティモシー・ブラッドリー(米)戦を最後に引退し、5月にフィリピンの上院議員になったパッキャオの復帰戦として注目されたカードだが、これまでパッキャオ戦をPPV放送してきたHBOテレビは今回の放送を見送った。すでに11月19日にセルゲイ・コバレフ(露/米)対アンドレ・ウォード(米)のWBA、IBF、WBO3団体統一世界ライトヘビー級タイトルマッチをPPV放送することが決まっていたこともあり、「1ヵ月の間に2度のPPVは無謀」との判断からだった。そのためトップランク社が自社でPPV放送することになった経緯がある。その契約視聴件数に関してボブ・アラム・プロモーターは米国の一部メディアに「30万件を少し超えるぐらい」と答えている。これは7ヵ月前のブラッドリー戦と大差のない数字といわれる。プロモーターにとっては、10%〜15%といわれるテレビ局への手数料の支払いが不要となる分だけ実入りがいいというメリットがある。そうしたこともありアラム氏は「とても嬉しいね」と手応えを感じている様子だ。米国における大きなボクシング・イベントとPPVを含むテレビ放送の関係性に少なからず変化が起こる可能性が出てきた。