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[海外ニュース]2016.10.25
パーカーvsルイスは米国開催か
WBO世界ヘビー級王座決定戦は1位のジョセフ・パーカー(24=ニュージーランド/米)対3位のアンディ・ルイス(27=メキシコ)というカードで行われることが決定しているが、パーカー側が計画している「12月10日、ニュージーランド開催」が危うくなっている。
パーカー対ルイスは今月17日から21日までプエルトリコのサンファンで開かれたWBO総会の席で承認を受け、あとは予定どおりに試合が行われるのを待つだけになったかと思われたが、そう簡単にはいかないようだ。パーカー側のディーン・ロナーガン・プロモーターはニュージーランド初の世界王者が誕生する可能性が高い歴史的な試合を地元開催したい考えだが、頼りにしていた政府からの助成や企業からの協賛金が十分に集まっていないのだ。不足している資金は日本円で数億円になるという。
こうしたなかルイスを擁するトップランク社のボブ・アラム・プロモーターが米国開催という救済案を出している。その場合、試合は12月ではなく来年1月の開催になる模様だ。
ヘビー級は選手の体も大きいがイベントのスケールも大きくなるだけに、ビジネスという側面からみて難しいところがあるのだろう。93年前、米国モンタナ州シェルビーという小さな町が、当時の世界ヘビー級王者ジャック・デンプシー(米)の防衛戦を誘致してイベントを開催。しかし、選手に支払う高額の報酬にチケットの売り上げが追いつかず、銀行は破産、町が多額の負債を抱えたという話がある。状況は異なるものの、その悲劇が頭をかすめる。