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WBA、WBC、IBF世界ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(34=カザフスタン/米)は10日(日本時間11日)、英国ロンドンのO2アリーナでIBF世界ウェルター級王者ケル・ブルック(30=英)の挑戦を受けた。試合後、ゴロフキンとブルックが拳を交えた感想を口にした。
ゲンナディ・ゴロフキン
WBAの認定は受けられなかったものの5回TKO勝ちで通算17度目の防衛を飾ったゴロフキンは、「すばらしいショーをお見せしたいと思っていたが、ケンカみたいになってしまった。私の方が彼よりも強いということは分かっていた。彼は私のパワーを持て余していたので、ダメージを与えていることを実感していた。次はWBO王者のビリー・ジョー・サンダース(英)と戦ってミドル級王座を統一したい」と話した。36戦全勝(33KO)。
一方、ブルックはセコンドが試合ストップを要請した直後には不満の様子だったが、冷静な判断ができるようになると「彼(ドミニク・イングル・トレーナー)は私が子供のころから知っている人で、父親のような存在でもある。2回が終わってコーナーに戻ってきたとき、『ドミニク、右目が見えないんだ』と打ち明けたんだ。彼の判断(棄権)は正しかったと思う。そのおかげで私は今後も戦うことができると思う」と、タオルを投入したトレーナーの判断に納得した様子だった。それもそのはず、試合後、ブルックの右目は眼窩底骨折であることが判明し、今週前半に手術を受けることになったからだ。今後はウェルター級のIBF王座を防衛していくのかスーパーウェルター級に転向するのか注目されるが、ブルックは「今回のようなファイトに臨むため、私は2倍強く、2倍速くなって戻るつもりだ」と前を向いている。37戦36勝(25KO)1敗。