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マニー・パッキャオ(37=比)の復帰戦として行われるWBO世界ウェルター級王者ジェシー・バルガス(27=米)への挑戦試合は既報のとおり11月5日、米国ネバダ州ラスベガスのトーマス&マックセンターで行われることになった。その宣伝を兼ねたプレスツアーが9月8日から10日にかけて行われる予定だ。
マニー・パッキャオ
今回の試合が決まったことについて、フィリピンの上院議員でもあるパッキャオは「議員としての仕事に支障をきたさないことを約束する。朝早く、6時か7時にロードワークとトレーニングをするつもりだ。10時からの議会には影響がないようにスケジュール管理をしていく。議会が終わるまでマニラでトレーニングをして、閉会後にアメリカに行く」とプランを明かしている。戦線復帰の理由については「ボクシングは私のパッション(情熱)」と話していたが、一方で経済的な動機があることにも触れている。「ボクシングは私の重要な収入源。公務員としての給料に頼ることはできない。自分と妻、そして家族、さらに多くの人たちを養っていかないといけない」というのだ。また、テレンス・クロフォード(米)かバルガスか選択を迫られたなかで後者を選んだことについては「彼が(ウェルター級の)チャンピオンだから」と理由を説明している。
これに対し、今年3月に王座を獲得したバルガスは当初、IBF王者のケル・ブルック(英)との統一戦が内定していたが、紆余曲折のすえブルックがミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/米)に挑戦することになったため方向転換。元6階級制覇王者との大一番に臨むことになった。「パッキャオと戦えることに満足している。彼はファンが尊敬し、称賛しているファイター。彼をやっつける立場になったので、才能を披露して自分が最強であることを証明したい」と意気込んでいる。戦績はサウスポーのパッキャオが66戦58勝(38KO)6敗2分、初防衛戦となるバルガスは28戦27勝(10KO)1敗。ふたりは9月8日にロサンゼルスで共同会見を行い、その後、プレスツアーを予定している。