ヌジカムが初戦敗退

　元世界ミドル級王者ハッサン・ヌダム・ヌジカム(32=カメルーン/仏)は6日、リオデジャネイロ五輪のライトヘビー級1回戦に出場したが、ミシェル・ボルジェス(25=ブラジル)にポイント負けで敗退した。

　プロの参加が認められた今大会、ヌジカムは7月のAPB&WSB予選を勝ちあがって出場権を得た。その開幕直前の7月30日、ヌジカムはプロの試合を行う(7回KO勝ち)など、もうひとつ行動が謎だったが、本選には予定どおり出場した。

　迎えた1回戦は25歳のブラジリアンとの敵地戦。初回の両者は中間距離でパンチを交錯させるが、互いにクリーンヒットが少なく、わずかに駆け引きで優勢だったボルジェスに採点は支持された。2回はヌジカムが積極的に前に出たが、ボルジェスの懐が深く、左の浅いリードブロー以上の有効打を当てられない。そこに右カウンターをヒットさせて勢いに乗ったボルジェスが2回も制した。

　最終回のヌジカムは前進から出入りにボクシングをチェンジ。これは功を奏した感もあり、最終回をヌジカムに付けたジャッジもいたが、判定は30対27が2者、29対28でボルジェス勝利となった。