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WBA世界バンタム級スーパー王者のファン・カルロス・パヤノ(32=ドミニカ共和国/米)対挑戦者同級12位ラウシー・ウォーレン(29=米)のタイトルマッチ12回戦は18日(日本時間19日)、米国イリノイ州シカゴのUICパビリオンで行われた。昨年8月の初戦は乱戦のすえパヤノが僅差の判定勝ちを収めたが、10ヵ月半ぶりのダイレクト・リマッチの結果は――。
ウォーレンが雪辱はたす
○ラウシー・ウォーレン(米)
12回判定(2対0)
×ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国/米)
12回判定(2対0)
×ファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国/米)
両者は昨年8月にも今回と同じ立場で拳を交え、そのときは両者が減点されたうえ最終回にはパヤノがダウンするという荒れた内容だったが、王者が辛うじて判定勝ちを収めた。ともに調整試合を挟まずに臨んだ今回の再戦も、競った内容になった。
攻撃型のパヤノが左構えからラフな攻撃を仕掛け、同じサウスポーのウォーレンが迎撃するという展開でラウンドが進行。試合を決めたのは11回の挑戦者の猛攻だった。この回、ウォーレンは右フックをきっかけにラフな左右を連打。正確さには欠けたが、勝負どころの終盤でアピールすることに成功した。これが奏功し、ウォーレンは115対113のスコアでジャッジ二者の支持を取りつけた。もうひとりは114対114だった。
五輪3大会出場の経験を持つウォーレンは16戦14勝(4KO)1敗1無効試合。14年9月にアンセルモ・モレノ(パナマ)から奪ったスーパー王座の2度目の防衛に失敗したパヤノは17戦16勝(8KO)1敗。
シカゴの人気選手散る
この日のメインではライトヘビー級の上位ランカー、アンドレイ・フォンファラ(ポーランド/米)がWBC34位のジョー・スミス(米)と対戦したが、初回TKO負けを喫した。上々のスタートを切ったかに思われたフォンファラだが、接近した際に右フックをアゴに浴びてダウン。ダメージを残したまま再開に応じたが、連打で浴びて再びダウン。ここでレフェリーが試合を止めた。殊勲のスミスは23戦22勝(18KO)1敗。WBCインターナショナル王座を失い、世界再挑戦が遠のいたフォンファラは33戦28勝(16KO)4敗1無効試合。また、前座にはスーパーウェルター級のホープ、エリクソン・ルビン(米)が登場、ダニエル・サンドバル(メキシコ)に3回TKO勝ちを収めた。WBA12位、WBC7位にランクされる長身サウスポーのルビンは15戦全勝(11KO)、サンドバルは42戦38勝(35KO)4敗。