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このほどWBC世界ヘビー級王者デオンタイ・ワイルダー(35=米)とディベラ・エンタテインメント社が、元WBA同級王者で現WBC1位のアレクサンデル・ポベトキン(36=露)とアンドレイ・リャビンスキー・プロモーターを相手どって数百万ドルの訴訟を起こした。
アレクサンデル・ポベトキン
ワイルダーとポベトキンは興行権入札を経て5月21日にロシアの首都モスクワで行われる予定だったが、試合8日前にポベトキンの尿から禁止薬物であるメルドニウムの成分が検出されたため、その2日後にWBCの判断によって試合の延期が決定された。その後、「これは延期。年内にはポベトキンの挑戦が実現されるべき」と主張するリャビンスキー・プロモーターと、「冗談じゃない。これは中止だ。ポベトキンには出場停止の処分を科すべき」と激怒するルー・ディベラ・プロモーターの溝は埋まらないままだった。今回の訴訟はこうした流れを受けてワイルダー側が「得られるはずだった約500万ドル(約5億3000万円)の試合報酬がなくなった」として米国ニューヨークの裁判所に訴えたもので、報酬に相当する損害賠償を求めている。