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WBC世界ヘビー級タイトルマッチ、王者デオンタイ・ワイルダー(30=米)対元WBA王者アレクサンデル・ポベトキン(36=露)の12回戦は21日にロシアの首都モスクワで行われる予定だったが、ポベトキンのドーピング違反が発覚したため延期が決定した。
アレクサンデル・ポベトキン
ポベトキンは4月27日に受けたVADA(反ドーピング協会)のテストで禁止薬物のメルドニウムの成分が検出された。この報告を受けWBCは試合を挙行するか否か検討していたが、試合6日前の15日にひとまず延期を正式決定した。この問題に関してWBCは引き続き調査するとしており、結果しだいでこのカードがリセットされるのか、中止として新たにワイルダーが別の挑戦を相手にV4戦に臨むことになるのかが決まることになりそうだ。
WBC世界ヘビー級王者
モスクワ入りを前に英国シェフィールドで最終調整を続けていたワイルダーは「すごくガッカリしている。ヨーロッパでの試合に備えて最後の2週間は英国でトレーニングするなどして万全の準備をしてきたのに残念だ。ものすごい試合を見せたかったが、でもWBCの判断を尊重する。誰もが認める世界ヘビー級王者になるのが私のゴールだが、ちょっと遠のいてしまった」とコメントを発している。なお、21日のイベントはセミで予定されていたデニス・レベデフ(露)対ビクトル・ラミレス(亜)のWBA、IBF世界クルーザー級王座統一戦をメインに繰り上げて挙行される。