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スーパーミドル級のダブル世界戦、WBC王者バドゥ・ジャック(32=スウェーデン/米)対ルシアン・ビュテ(36=ルーマニア/カナダ)、IBF王者ジェームス・デゲール(30=英)対ロヘリオ・メディナ(27=メキシコ)の各12回戦が4月30日(日本時間5月1日)、米国ニューヨークのバークレイズ・センターで行われた。
メインは引き分け
△バドゥ・ジャック(スウェーデン/米)
12回判定(1対0)
△ルシアン・ビュテ(ルーマニアカナダ)
12回判定(1対0)
△ルシアン・ビュテ(ルーマニアカナダ)
王者が判定勝ち
〇ジェームス・デゲール(英)
12回判定(3対0)
×ロヘリオ・メディナ(メキシコ)
12回判定(3対0)
×ロヘリオ・メディナ(メキシコ)
左:ジャック 右:ビュテ
メインで登場したジャックだが、序盤はサウスポーのビュテの圧力を受けて流れをつかめなかった。中盤に入るとジャックの左ジャブや右が挑戦者を捕えるシーンも出てきたが、決定的な場面に繋げるまでには至らない。終盤になると36歳のビュテに疲労の色が見え始めたが、ジャックもそこに乗じて突き放すことはできなかった。それでも王者優勢かと思われたが、ジャックを支持したのは117対111と採点したひとりだけだった。残りのふたりは114対114のイーブンだった。辛うじて2度目の防衛を果たしたジャックは23戦20勝(12KO)1敗2分、4年ぶりの返り咲きを逃したビュテは36戦32勝(25KO)3敗1分。
左:メディナ 右:デゲール
セミ格のデゲール対メディナは、4連続KO中の挑戦者が圧力をかけ、慎重な構えをみせるサウスポーの王者がスイッチしながら迎撃するという展開になった。デゲールは何度もロープを背負う場面があったが決定打は許さず、巧者ぶりを発揮して微妙なポイントを拾っていった。盛り上がりに欠ける内容だったが、採点は115対113、117対111(二者)の3‐0でデゲールの手が挙がった。2度目の防衛に成功したデゲールは24戦23勝(14KO)1敗、メディナは43戦36勝(30KO)7敗。
ビュテも善戦