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またひとつ不可解な王座決定戦が実現に向けて動いている。WBOウェルター級1位のサダム・アリ(27=米)と、前WBA世界スーパーライト級王者で現WBOウェルター級4位のジェシー・バルガス(26=米)が3月に対戦する予定で、その勝者がWBO世界ウェルター級王者になるというのだ。
現在、WBOのウェルター級王座にはティモシー・ブラッドリー(米)が君臨しており、4月9日にはマニー・パッキャオ(比)の挑戦を受けることになっている。しかし、ブラッドリーは昨秋のブランドン・リオス(米)戦前から「次はアリの挑戦を受けること」という義務を負っていた。この約束を守ることを前提にリオス戦が認可された経緯があるが、ブラッドリーは次もアリではなくパッキャオとの対戦を選択した。
通常ならば王座剥奪となるケースだが、ブラッドリーとパッキャオ、さらにバルガスを擁するトップランク(TR)社と、アリと契約を交わしているゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)が最善の策をプランニング。ブラッドリーをWBOのスーパー王者に昇格させ、アリ対バルガスで王座決定戦を行うというのだ。すでにアリ対バルガスは3月5日か12日に挙行される予定と伝えられる。こうしたboxingscene.comの記事が1月14日付のWBOホームページに掲載されているところをみると、WBOもこれを認可したものと推定される。
これまでもWBOはウラジミール・クリチコ(ウクライナ)やマルコ・フック(セルビア/独)らを「スーパー王者」として認定してきたが、WBAのようにレギュラー王者を置くことはなかった。現在もライトヘビー級のセルゲイ・コバレフ(露/米)とライトフライ級のドニー・ニエテス(比)が「スーパー王者」の格付になっているが、あくまでも形式的なもので、両階級ともいわゆるレギュラー王者は存在しない。フランシスコ・バルカルセルWBO会長は「我々の団体は無意味な王者はつくらない」と断言してきたが、このままいけばその言葉が反故にされる可能性は否定できない。どんな判断と説明がなされるのか、もう少しことの推移を見守りたい。
通常ならば王座剥奪となるケースだが、ブラッドリーとパッキャオ、さらにバルガスを擁するトップランク(TR)社と、アリと契約を交わしているゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)が最善の策をプランニング。ブラッドリーをWBOのスーパー王者に昇格させ、アリ対バルガスで王座決定戦を行うというのだ。すでにアリ対バルガスは3月5日か12日に挙行される予定と伝えられる。こうしたboxingscene.comの記事が1月14日付のWBOホームページに掲載されているところをみると、WBOもこれを認可したものと推定される。
これまでもWBOはウラジミール・クリチコ(ウクライナ)やマルコ・フック(セルビア/独)らを「スーパー王者」として認定してきたが、WBAのようにレギュラー王者を置くことはなかった。現在もライトヘビー級のセルゲイ・コバレフ(露/米)とライトフライ級のドニー・ニエテス(比)が「スーパー王者」の格付になっているが、あくまでも形式的なもので、両階級ともいわゆるレギュラー王者は存在しない。フランシスコ・バルカルセルWBO会長は「我々の団体は無意味な王者はつくらない」と断言してきたが、このままいけばその言葉が反故にされる可能性は否定できない。どんな判断と説明がなされるのか、もう少しことの推移を見守りたい。