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勝つのは謙虚な現役王者か、4階級制覇を狙う稀代のビッグマウスか――。米国時間の16日にシカゴのUICパビリオンで行われるWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ、王者・河野公平(34=ワタナベ)対2位・亀田興毅(28)に向け、14日、会場周辺のホテルで、記者会見が行われた。
ヘイモン氏の片腕であるレオン氏(中央)
シカゴは昔からポーランド移民の多い大都市で、この興行でもポーランド系の人気選手がメインイベントで戦うことになっている。現地ではその地域タイトル戦を軸に売り込まれているが、日本の注目は、もちろん、セミファイナルの“因縁マッチ”だ。
一度は白紙になり、その後も延期になった。実現しないと思われたこの河野対亀田戦を、会見でプロモーターのマーグラス・レオン氏は「アメリカでこれだけ大きな日本人対決が行われるのは初めてで、亀田が4階級を制覇したらそれも日本初となる」と紹介した。
一度は白紙になり、その後も延期になった。実現しないと思われたこの河野対亀田戦を、会見でプロモーターのマーグラス・レオン氏は「アメリカでこれだけ大きな日本人対決が行われるのは初めてで、亀田が4階級を制覇したらそれも日本初となる」と紹介した。
強気の亀田だが減量苦か
挨拶では、最初に亀田が英語を口にする。事実上の主催者であるアル・ヘイモン氏に感謝を表したあとに「英語は苦手なのであとは日本語で話します」と断りを入れた。
「勝つのは当たり前。4階級制覇はアメリカでインパクトのある勝ち方ではたしたい」
弟2人が立て続けに敗れて不調の亀田三兄弟だが、長男のビッグマウスは健在だ。
「勝つのは当たり前。4階級制覇はアメリカでインパクトのある勝ち方ではたしたい」
弟2人が立て続けに敗れて不調の亀田三兄弟だが、長男のビッグマウスは健在だ。
下馬評不利を一蹴した王者
口下手な河野は対照的。「みなさんこんちにちは。コンデイションがバッチリなので必ず勝ちます」と謙虚に答えると、それを山田純夫氏が通訳をしてコメントを終わらせた。
言葉少なに終わったことを、河野は自分で満足いかなかったのか。直後の囲み会見では「何も言えなかった分、試合で見せるしかないな」と苦笑いを浮かべた。言い方を変えれば、試合で見せられるパフォーマンスには自信があるということだ。一方で、オンラインカジノで1:9の不利と出ているが、「じゃあ自分に賭けちゃおうかな」と亀田に負けないユーモアを口にして、動じた様子はなかった。
言葉少なに終わったことを、河野は自分で満足いかなかったのか。直後の囲み会見では「何も言えなかった分、試合で見せるしかないな」と苦笑いを浮かべた。言い方を変えれば、試合で見せられるパフォーマンスには自信があるということだ。一方で、オンラインカジノで1:9の不利と出ているが、「じゃあ自分に賭けちゃおうかな」と亀田に負けないユーモアを口にして、動じた様子はなかった。
次男・大毅(右)も兄をサポート
亀田は囲み会見で、河野に厳しい。「オーラがないし、緊張しすぎやろ。震えていたからな。俺を前にして足がすくんでしまったんか」と強気に語り、自信があるかと問われると「200%。あと2キロの減量だけが心配なんや。階級を下げるのは辛いな。絶食でひたすら汗を出して絞り込むしかない」と語った。