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前WBA、IBF世界スーパーミドル級王者カール・フロッチ(38=英)が14日、現役引退を正式表明した。昨年5月のジョージ・グローブス(英)戦がラストファイトになった。
フロッチは「コブラ」の異名を持つ強打の右ボクサーファイターで、08年にWBC世界スーパーミドル級王座を獲得。この王座は3度目の防衛戦でミッケル・ケスラー(デンマーク)に敗れて失ったが、7ヵ月後に返り咲きを果たした。最強決定トーナメント「スーパー6」の決勝でアンドレ・ウォード(米)に敗れて再び無冠になったが、マッチルーム・スポーツに移籍して心機一転、ルシアン・ビュテ(ルーマニア/カナダ)を豪快な5回TKOで破って3度目の戴冠(IBF)を果たした。ケスラーに雪辱してWBA王座も手に入れ、13年と14年にグローブスをいずれも劇的なTKOで下して評価と人気を絶対的なものにした。今年3月、フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)との試合が決まったが、自身の故障でキャンセルしていた。その後はゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/米)との試合が噂に上ったが幻に終わった。引退に際しフロッチは「ボクシングで記した実績を誇りに思うが、いまがグローブを壁に吊るすときだと思う。もう証明すべきものは何もない」とコメントを残した。通算戦績は35戦33勝(24KO)2敗。